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ファン心理をくすぐるアプローチ方法を探せ! 『激レアバイト』が続けるTwitter広告の研究に迫る

『暇だ』とツイートしたらすぐ求人広告が届く、タイミングの良さ

MZ:確かに、人のぬくもりが感じられる投稿の方が目に止まりそうです。ところで、案件ごとに母集団が異なるということは、ターゲティングも重要だと思います。こちらはどのように行っていますか?

伊神:膨大なキーワードを設定するだけでなく、どのようなアカウントをフォローしているかも考慮しています。これも案件によって全く異なりますね。ファッション関連の案件だと若年層の女性が多いのですが、鉄道案件だと年齢層もぐんと上がって多くが男性になる。共通していることは、それぞれの趣味の世界にいる人たちだからこそ理解できる「専門用語」を入れていることですね。

西原:Twitterならではだと個人的に感じたことは『暇だ』というワードの反応が良かった点ですね。様々な方の何気ない一言から感情を捉えられるのは面白いと思います。

金井:感情はタイミングが命ですから、そこをキャッチできるTwitterは強いですよね。例えば、「暇だ」とツイートした人が次にローディングをかけたときには広告が出ますから、ほぼリアルタイムにアプローチができる。

MZ:本当に暇な人や、何かに興味がある人のところにダイレクトにメッセージが届いているわけですね。

金井:Twitterを活用してみて、『そうか、カスタマーが求めているものをつくればいいんだ』というのが一番の発見でした。我々が訴求したいものを一方的に見せても、Twitterのユーザーにとっては嫌だろうな、と。だったら何が求められているのかを考えて、最適なものを最適なタイミングで贈る。すると、驚くほどの反応が返ってきます。

ファン化と拡散、コンテンツ強化を目指す

MZ:様々な試行錯誤を続けられていますが、これからはTwitter活用を含めてどのようなことに挑戦したいですか? 展望を教えてください。

市川:まずは、オーガニックであるTwitterアカウントの運営と、広告であるプロモ商品を組み合わせた活用をしたいです。今はプロモ商品による集客で新規のお客様が増えて来ていますが、それぞれアニメのバイトならアニメファン、フェスのバイトならフェスファンであって、現段階では『激レアバイト』自体のファンではないのです。

 ですから、ぜひロイヤルカスタマーとして『激レアバイト』をフォローしてくださる存在になっていただきたい。そのため、キャンペーン施策で初めてサービスをご利用いただけた方と、公式アカウントを通して長いお付き合いをしていければと考えています。

 さらに、その上で拡散の仕組みを作りたいです。『激レアバイト』についてTwitterで話題化する際は、アイドルやフェスといったコンテンツを提供してくださるパートナー様の公式アカウントによるツイートか、メディアサイトに掲載された記事が多いです。ですが、特に後者は肝心の応募サイトのURLがなく、応募にはつながらないケースもあります。私たちがきちんと情報を発信して話題化することで、応募して頂きその後にも関係を構築していきたいと考えています。

金井:広告の配信ではタイミングキャッチの研究を極めたいですね。Twitterで日々膨大に流れるツイートの中で、何が求職のシグナルなのか見定めたい。先ほどの『暇だ』は良い発見でしたが、絶対にもっと沢山あるはずですから。

伊神:サイトのコンテンツと連動させる施策として、バイトの様子を体験レポートとしてTwitterで実況していけないかと考えています。例えばJAXA様のロケット打ち上げバイトは、レア度が高いため採用人数も限られています。テキストベースと動画で中継できれば、応募したけど採用されなかった方や、興味をもっていた方を含めた多くの方々と、コミュニケーションを取れるのではないかと思います。

西原:様々な重要な瞬間を届けることができるライブ中継は我々も今後注力したい分野です。ぜひ、一緒に取り組みたいと考えております。また、ユーザー同士の共感や会話を増やす部分は、Twitterならではのマーケティング手法ですので、コミュニケーション設計も含め、効果的な運用をご提案できればと思います。

 同じコンテンツでも、見ている人によって興味を示したり、反応したりする部分が違うので、単純にタイムラインにバイトの情報が流れて終わりではなく、「こんな面白いことがあるんだ!」という共感から「フォロワーさんにも知らせたい」という拡散につなげられれば、御社のマーケティングに役立てると考えます。

金井:心強いですね。少し話はそれますが、『激レアバイト』の核である体験コンテンツの拡充も非常に重要だと考えています。Twitterを活用した仕組みづくりを進めると共に、「働く体験を通して、今後の人生に活かして頂きたい」というコンセプトで、このサービスをもっと成長させていきたいと思っています。無料で多くのカスタマーにリーチができるプロモーション、PRとなる仕組みとなっておりますので、ご参加頂けるパートナー様を常に募集しています。これからも素敵な体験をカスタマーに届けていけるように努めていきたいですね。

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この記事の著者

東城 ノエル(トウジョウ ノエル)

フリーランスエディター・ライター
出版社での雑誌編集を経て、大手化粧品メーカーで編集ライター&ECサイト立ち上げなどを経験して独立。現在は、Webや雑誌を中心に執筆中。美容、旅行、アート、女性の働き方、子育て関連も守備範囲。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2016/02/22 12:00 https://markezine.jp/article/detail/23803

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