顧客の状況に合わせ組織も変化
MarkeZine編集部(以下、MZ):まず、現在の職務内容を教えてください。
塩谷:マーケティング部の中でデジタル関連の施策を統括しています。ただ、2015年の中ごろまでは、デジタル上のCRMを推進する部署とマス広告を主に展開するマーケティング部は別で動いていました。
MZ:デジタル施策とマス広告の部隊が分かれていたのですね、それはなぜですか。
塩谷:メルマガや自社アプリを活用した施策がまだ社内に浸透しておらず、デジタル上のCRMが異質なものとして捉えられていたのだと思います。ただ、SNSの台頭やスマートフォンの浸透とともにデジタルは重要な顧客接点になったため、現在の組織体制に至りました。
MZ:現在の部署になったことで、役割は変化しましたか。
塩谷:大きくは変わっていません。現在は、メルマガや自社アプリに加えSNSの運営など、オウンドメディアとアーンドメディアを駆使して会員のロイヤリティを高めていくということを目標に各施策を行っています。
LINEは売上に直結しやすいメディア
MZ:今回はLINE NEWS上での広告出稿を行ったとのことですが、そもそもLINEという媒体に対してはどういったイメージを持っていますか。
塩谷:やはりLINEの特徴は膨大なリーチ量にあると思います。弊社のLINE公式アカウントの友だち数は1,600万を超えており、それだけの数の方に情報発信できる媒体は数少ないですね。
MZ:マス広告などを担当する方など、マーケティング部全体での印象はいかがですか。
塩谷:部内でもとても影響力のあるメディアであることはもちろん、売上に直結しやすいメディアという認識が広がっています。実際に「LINEでクーポン付のメッセージを送ってほしい」といった依頼を受けることがかなり増えました。
特に1,600万いる友だちに対し、メルマガや自社アプリと同様にアプローチできるのが大きいです。ポジショニングとしては、テレビなどのマス広告とメルマガや自社アプリの間に位置付けています。リーチも取りつつ、自社と接点のある方にアプローチができているので。
MZ:LINE公式アカウントの友だち数が1,600万を超えているとのことですが、どういった内容の情報を発信していますか。
塩谷:弊社では年間で約15回のキャンペーンを実施しているのですが、それに関する情報やクーポンが多くなっています。
MZ:クーポンなどの利用率はいかがですか。
塩谷:利用率よりも、母数が多いため多くの方にご利用いただけている印象です。弊社の商品は日常のお食事というよりは、誕生日やクリスマスなど、ハレの日に召し上がっていただくケースが多い。そういった場面でご利用いただけることは大変ありがたいと思っています。