不動産・住宅情報サイト『HOME'S』を運営するネクストは、ヤフーからYahoo!プロモーション広告のAPI提供を受け、10月よりWeb広告運用を開始する。同時に、ROI向上を実現する独自システムの開発を進め、Web広告運用のインハウス化を進める。
今回、ヤフーより提供を受けるAPIは、Yahoo!プロモーション広告を出稿する企業が、広告運用の自動化、効率化を実現するためのもの。これまで、主に広告代理店に対して提供されてきたが、ネクストは広告を出稿する事業運営会社として、同APIを利用したWeb広告運用を開始する。
同社では、すでに一部のWeb媒体からAPIの提供を受けて、Web広告運用を自動化する独自のシステム(コードネーム:Charlie)を開発してきた。今回、さらなる効率化と最適なコミュニケーションの実現を目指して、Yahoo!プロモーション広告のAPIの提供を受けるに至った。今後は、Yahoo!プロモーション広告の広告出稿に関わる一連の業務もCharlieに実装し、Web広告運用のインハウス化を進める。
なお同社は、インハウス化により次のメリットを見込んでいる。
- Web広告運用のROI向上:CharlieによるWeb広告運用の完全なインハウス化を実現した場合、関連業務の工数削減や、運用改善スピードの向上などにより、Web広告運用業務全体で10%程度のROI向上を見込んでいる
- ノウハウの社内蓄積とマーケターのクリエイティビティ向上:広告代理店に委託していた一部業務をCharlieに組み込むことで、Web広告運用のリアルな知見を自社内に蓄積。ノウハウを活用して改善サイクルを高速でまわす過程で、自動化可能なタスクを見つけ、マーケターがより高度なクリエイティブワークに集中できるようにすることで、クリエイティビティの向上を図る
- 1to1コミュニケーションの実現:CharlieとCRMを自社内で直接連携することで、ユーザー一人ひとりのニーズに添った広告メッセージを出しわけることが可能となる
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