ゲームユーザーは情報を濃く受け取ってくれる
――スマホゲームを活用するなかで、従来のコミュニケーションや他のチャネルと明らかに違うユーザーの特性などはありますか?
河野:アンケートの回答率の高さは特徴だと感じています。これは、情報に対してとても入り込んでいるともいえる。というのも、私たちが出している情報やアンケート自体は、媒体によって大きく変えていることはありません。それでも、非常に反応率が高かった。これは、受け取る側が情報を濃く受け取ってくれているのではないかでしょうか。
――最後に今後の展望を伺えますか。
河野:施策は作品ありきなので、一律でこれをするとはいえませんが『ゴーストバスターズ』同様にスマホゲームと親和性が高いと思われる作品があれば、どんどんトライしたいと思います。
また、他のデジタル技術を活用したPRや施策を展開していきたいですね。たとえば『ピクセル』という、異星人がパックマン等のゲームのキャラクターに姿を変えて地球を侵略するSFアクション作品があるのですが、DVDをリリースした際はオリジナルのVRゲームアプリを購入特典にしました。商品に組み立て式のVRゴーグルと、アプリのダウンロード案内を添付したイメージですね。このVRアプリでは、パックマンを追いかける体験ができます。
ホームエンタテインメント領域において重要なことは、どれだけいいものを作って楽しんでもらうか、わくわく感やエンタメ感を作り出せるかだと考えています。映画の中身はこちらで左右できませんが、その作品をどこまで楽しみ尽くせるかは、私たちのアイディア次第。各作品の魅力を引き出す手段として、それぞれに適したテクノロジーを活用していきたいですね。

より世界観に浸れるようにオリジナルブックレット等を用意しているそうです。