大日本印刷(以下、DNP)は、店舗やECサイトでの顧客一人ひとりの行動分析から、プロモーション施策の立案支援、実施するキャンペーンの管理までを統合的に行う「DNPデジタルマーケティングプラットフォーム diip(ディープ)」のクラウド版の提供を開始した。
クラウド版は、高精度の情報セキュリティ機能を持つDNPデータセンターのクラウド環境と、低価格で柔軟なインフラを構築できるパブリッククラウド(AWS:Amazon Web Services)を併用し、セキュリティの確保とシステムの継続稼動性(可用性)を同時に実現する。
DNPは2015年から、「DNPデジタルマーケティングプラットフォーム diip」を提供してきた。「diip」は、データ分析やキャンペーンの設計、Eメール配信などによる生活者へのアプローチなど、マーケティングオートメーション(MA)に必要な一連の業務を支援するツールとして、これまでは主に大規模案件向けにオンプレミスで導入を進めていた。
今回新たに、2つのクラウドサービスによる運用環境を構築したことで、高度な情報セキュリティ環境での大量データの安定利用ができる。また、企業のマーケティング担当者がMAに必要な機能を自社のニーズに合わせて選択する、少量のデータを利用したテストマーケティングを実施するといったことが容易になった。
今後同社は「diip」を中心として企業のデジタルマーケティングを推進し、関連事業を含めて2020年に35億円の売上を目指す。
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