凸版印刷は、7月にイオレの一部株式を取得し、インターネットマーケティング領域におけるビッグデータを活用した広告事業を共同で推進することに基本合意したことを発表した。
イオレは、670万人が利用する連絡網サービス「らくらく連絡網」を運営するとともに、属性が明らかな1,000万以上のデータを活用した広告配信を行うソリューションpinpointを提供するベンチャー企業。
今回両社が推進する広告事業では、「Shufoo!」の匿名化データを管理するDMPと、イオレの匿名化データを管理する「pinpoint」のDMPを連携させ、各種SNSやニュースサイトなどの様々なWebサイトで広告を配信できるサービスを開発する。
同サービスによって「Shufoo!」のデータと「らくらく連絡網」のデータを合わせて活用することが可能になり、生活者の日常の買い物エリアや、閲覧したチラシのカテゴリに合わせた、個人を特定しない形式(匿名加工情報)でのターゲティング広告配信を実現する。
また、「Shufoo!」の累計3,000万人、10万店舗の閲覧ログを分析し、複数の閲覧店舗の位置からユーザーごとに「日常買い物行動圏」を生成。これにより、従来のGPSを活用した位置情報では把握しづらかった、エリアと生活者の目的とを紐づけたターゲティングを可能にし、主に地域を重視する広告の効果を高める。
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