事業規模に合わせたサービスで、中小企業も導入しやすく
中小企業からは、ビジネスがまだ成長段階でありスモールスタートで始めたいという相談も多い。フルスペックの分析ツールだと、使いこなせないというケースもある。
SASのソリューションは、データの準備からモデルの開発、展開・実行、制度評価や課題定義までのAnalytics Lifecycleに全て対応できるのが特徴だ。それぞれのツールを独立して利用することも、連携して活用することもできるように設計されている。そのため必要な機能から導入し、段階的にシステムを追加していくことができるのだ。
さらに、BIツールであるSAS Visual Analyticsは、従来のシステムに見られるユーザー数での課金ではない。サーバーの大きさによるコア数課金のため、ユーザーに上限なく利用できる点が好評だ。またクラウド環境での利用も選ぶことができ、中小企業のニーズに合った設計がされている。
時間がかかるデータ加工を効率的に行い、分析業務に集中
SASが提供する製品は、情報に基づいて正しい意思決定をサポートするSAS Visual Analyticsや適切な意思決定と収益の向上をサポートする予測分析ソフトウェアと、多様な機能を兼ね備えている。しかし、分析において一番重要な作業は集めたデータを加工するところにあるのだ。
「実は、お客様が分析で困っていることの多くがデータ処理の部分なのです。分析のための時間を、ほぼデータの準備や加工に費やしている。ここの工程を効率化することが第一ですね」(増山氏)
SAS Data Managementは、分散されたデータを、GUI操作でシームレスにつなぎ、データに変更があった場合などのデータも一元管理できるため、工数削減にもつながる。
また、豊富なビジュアライゼーション(視覚化)ツール、あらかじめ定義された分析モデル、ポイント・アンド・クリック方式の対話型インターフェイスを使って、データを最大限に活用可能。使い慣れたMicrosoft Office環境で作業できるソリューションも取り揃えている。
このような機能をフル活用することで分析がスムーズに行えるため、マーケターや実務担当者は、データ分析と次の施策を考える時間に集中することができるのだ。
では、今注目されているAIや機械学習を使って、さらなる作業の効率化や特殊な分析は可能なのだろうか。
「AIや機械学習についてのお問い合わせもいただいています。AIはSAS Viyaに代表されるプラットフォームで対応が可能です。まだまだ、従来の統計の手法やデータマイニングの対応で可能なご相談内容も多いですね」(増山氏)
まずは統計分析の基礎を学ぶことが、データ分析の第一歩である。
統計分析ができる人材がより増えるように
分析をビジネスに取り込みたいという中小企業に対し、その導入体制を整えているSAS。「データはあるものの、分析まで手が届いていない企業をサポートしたいですね。分析者がいない企業でも高度な分析ができるという環境を作るため、テクノロジーで解決できればと思います」と語る増山氏。
SASでは、統計分析に関するセミナーの実施や学生を対象に統計を学ぶ機会を提供するなど、分析ができる人材を育てていきたいと考えている。あらゆる企業に対し、データ分析が当たり前となる将来へ向けて尽力していく。
データ分析を始めたい、もっと精度を上げたいと思った方に朗報!
現在、SAS Institute Japanがホワイトペーパー「マーケティング担当者のためのデータ分析入門」を配布しています。効果的なデータ分析を実現するために必要なフレームワークの構築方法を解説する内容となっており、データドリブンでマーケティングを進めたい方におすすめです。詳しくはこちら