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コンテンツマーケティングの新常識

動画広告の抱える5つの課題 克服へのヒントは「会話ベース」なネット文脈の理解


 動画広告の存在感が高まる中、その表現手法や制作スタイルにも大きな変化の波が訪れている。今、求められるネット文脈の動画のあり方とは? ヒットコンテンツメーカーであるLINEの谷口マサト氏が挑戦する、コンテンツマーケティングの新常識。

枠に対して数の足りない動画

 「動画をどう作るか?」という話は前からありましたが、話題に上がることが日増しに多くなっています。ユーザーがスマートフォンで動画を見ることが一般化し、動画広告の市場が急成長している事も背景にあるのでしょう。

 しかし、今でもテレビCMを流用するケースが少なくありません。動画制作には非常に手間とコストがかかるため、配信する“枠”は多くなったけれども動画の“本数”は間に合っていないのです。そのため、ユーザーはネットの文脈に合ってない企業目線の動画を延々と見せられる状態が続いています。

 ちなみに、私の4歳の娘はYouTubeが大好き。ですが、動画広告が流れ出すと激怒するため、私が延々とスキップボタンを押し続けるハメになり本当に困っています。もっとネットに合った動画広告は作れないのでしょうか?

動画広告の抱える5つの課題

 私が担当している『全力コラボニュース』というコーナーがあります。その名の通り、全力でタイアップ企画に取り組むもので、過去にアプリ「LINE」やライブドアニュースで配信したものをまとめています。

『全力コラボニュース』
『全力コラボニュース』

 手がけているのは、テキスト記事、マンガ、動画と様々です。最近では『ワンチャンワンドキ!JK用語でJKの1日を再現してみた』という動画を担当し、幸い話題となってテレビでも多数取り上げてもらいました。

 表現は様々ですが、ネット文脈に沿って作るという点では共通しています。その中で今まさしく挑戦している、動画広告の大きな課題は次の5つです。

 1.尺とコストの関係
 2.作り手の文化の違い
 3.バズと感動のトレードオフ
 4.商品にどう落とすか?
 5.音をどうするか?

 順番に説明し、課題克服のためのヒントを探っていきましょう。

CMを超える尺を成立させる

 まず、「尺とコストの関係」について。情報がひしめくネット上では、動画は長く見てもらえません。だからといって短尺にしてしまえば訴求できる事も限られ、テレビCMと変わりません。視聴に耐えうる1分~5分の長尺をどう作るか、そして尺と共に増える制作コストをどうするかが1つ目の課題です。

 ちなみに「~5分」というのは、これまでユーザーの滞在時間を調査した結果から割り出した数字です。5分を境にユーザーが離脱することが多いことから、スマートフォンでコンテンツに対する集中力が切れる一つの境目だと考えられます。

 制作コストについては「スマホクオリティ」を意識しています。テレビの黎明期、映画の感覚で番組を作って大赤字になった事がよくあったそうです。だからといって、とにかく安く作ろうというのではなく、その動画はスマホで見るには過剰品質になっていないか? という事を考えます。

 クライアントが求める質にも左右されますが、たとえばロケ撮影するかグリーンバックの合成にするかも、スマホで見る分にはここは合成で大丈夫だろうという想定でコストを抑えていきます。将来的には時代劇も作りたいのですが、その場合、多くのセットはジオラマで制作し、合成することでスマホ時代の時代劇を作れると思います。

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この記事の著者

谷口 マサト(タニグチ マサト)

滋賀出身。マンガ原作者、LINE社コンテンツマーケティングチーム、チーフプロデューサー。ネットでオリジナルコンテンツを作ることをテーマに、LINE社で企業とコラボしたコンテンツを日々制作している。個人でもコンテンツ制作を行っており、月間300万PVの個人サイト「chakuwiki/借力」はベストブロ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/02/20 14:18 https://markezine.jp/article/detail/27129

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