アプリ計測プラットフォームを提供するadjust(アジャスト)は、10月12日にサンフランシスコで開催されたAdjust主催のMobile Spreeマーケティングカンファレンスにおいて、新しい広告コストAPI(Ad Spend API)を発表した。
このAPIは計測されたユーザに自動的に広告費を紐付ける仕組みで、デバイスレベル、地域、デバイス名、クリエイティブおよびエンゲージメントによってフィルタリングして、コストデータの分析を行えるようになる。
一般的には、有料広告キャンペーンで広告支出とROI測定のため広告主に提供されるのは、有料ソースから一人のユーザーを獲得する場合の費用の「平均値」だ。この数値は、通常キャンペーンのデータから集計されるか、または、広告ネットワークから抽出されたもので、具体的なユーザー一人当たりの獲得コストではなかった。
Adjustの共同創業者でCTOのポール・ミュラー氏は次のように語っている。
「Adjustのシンクタンクは、多くのモバイルアプリ業界のリーダーが、個々に見れば獲得価格が大きく異なるユーザーを、キャンペーンでは平均としてひとくくりにしてしまうというリスクを繰り返し冒していることを明らかにしました。これは、長期的にはマーケティングやエンゲージメントについての戦略を損なう可能性があるリスクです」
Adjustのネットワークパートナーのうち、AdColony、Chartboost、Crossinstall、Fyber、InMobi、Ironsource、Jampp、Liftoff、Remerge、Tapjoy、Unity、Vungle、およびYouAppiの各社が先行して、上記の新しい方法でAdjustへのコストデータ送信を開始した。