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学生の内定社数は4年連続で増加、「内定辞退したことある」65.2%【リクルートの就職白書2007】

2008/02/22 09:30

 リクルートが発行する「就職ジャーナル」の編集部は、2008年3月卒業予定者に対する企業の採用実施状況と、2009年3月卒業予定者の就職活動状況についての調査を行い、企業861社と学生1,828名から得た回答を集計し、就職ジャンーナル版「就職白書2007」として発表した。新卒採用難がつづくなか、優秀な学生を求めて採用スケジュールを早期化・長期化する企業と、内定平均数が昨年より増加している学生の間には大きな意識の違いがある一方、セミナーや説明会だけでなく、インターンシップへの参加を希望する学生も増えている。

新卒採用スケジュール早期化・長期化する企業は5割超

 08新卒採用人数については、「計画より若干少ない」「計画よりかなり少ない」と回答した企業が全体の39.4%。昨年度(40.6%)よりはやや減少したものの、依然として採用難の傾向が続いていることがうかがえる。新卒採用において採用数が計画より少なかった理由としては「求める学生が思うように集まらなかったが、基準を下げてまで採用しなかった」が67.0%、「内定辞退が予定より多かった」が38.3%となり、いずれも前年を若干下回っている。

 08新卒採用のスケジュールについては、「早まった」と答えた企業は51.2%にのぼり、昨年度(49.0%)を上回って5割を超え、09新卒採用スケジュールについても「早まる」とした企業は41.1%に達している。こうした採用スケジュールの早期化・長期化の背景には、「優秀な人材の確保」(82.9%)、「競合対策」(56.9%)などの理由が多くあがっているという。

 09新卒採用における、説明会・セミナー開催方針については、受け入れる学生数や開催地を増やすなどの対策をしている企業が多く、インターンシップを実施した企業の数も年々増加。08年には昨年度(29.6%)を上回る34.5%の企業がインターンシップを実施している。

学生の内定社数は4年連続で増加、「内定辞退したことある」65.2%

 学生側の動きを見ると、合同セミナーや説明会への参加率は91.4%となり、昨年度(86.6%)からさらに上昇。また、インターンシップに「参加した」と回答した学生は22.9%で、昨年度(19.1%)を上回り、参加した会社の数も増加している。インターンシップに参加しなかった学生に「本当は参加したかったか」とたずねたところ、「非常に参加したかった」12.2%、「どちらかというと参加したかった」36.4%で半数近くが参加の意向を持っていたことがわかった。これらの学生に参加できなかった理由をたずねたところ「時間がなかった」が44.5%が最も多かったほか、「インターン実施企業の情報を入手できなかった」や「すでに定員がいっぱいだった」などもあがっている。

 また、学生が就職活動を通して得る内定社数の平均は2.33社となり、昨年度(2.25社)をうわまわって4年連続で増加している。これにともない内定を辞退した企業が「ある」という回答も65.2%に達している。「内定辞退について罪悪感を感じたか」という質問に対しては、「とても強く感じた」44.0%、「やや感じた」43.3%、「あまり感じなかった」8.5%、「まったく感じなかった」4.1%。一方の企業側はこうした内定辞退について59.7%が「かなり問題視している」と回答している。

「自分に甘い」学生と「レベルを下げたくない」企業

 学生自身の自己評価と企業からの評価を比較すると、気になるギャップが生まれている。「自己分析」について、学生側は「十分」(16.2%)と「どちらかというと十分」(37.7%)であわせて53.9%が肯定的な評価をしているのに対して、企業側では「十分」(2.9%)と「どちらかというと十分」(33.5%)であわせて36.4%にとどまっている。この傾向は「企業研究」「仕事研究」についても同様に見られる。

 学生のやや甘い自己評価と、「基準を下げてまで採用したくない」という企業側のシビアな評価のギャップが現在の採用難の一因であるとするなら、インターンシップの機会を増やすなどの対策によってその溝を埋めていく必要があるだろう。

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