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「親に許されないようなことをネットで行っている」世界で5人に1人の子どもが回答【シマンテック・オンライン生活調査】

 シマンテック コーポレーションは、世界8か国(米国、イギリス、オーストラリア、ドイツ、フランス、ブラジル、中国、日本)における成人/子どものオンラインライフスタイルを総合的にとらえた「ノートン・オンライン生活レポート」を発行した。この調査は、ひと月に1時間以上インターネットを利用する18歳以上の成人4,687人と、8~17歳の子ども2,717 人を対象に行われ、各国の成人/子どもユーザー数を反映するよう、必要に応じて重みづけされている。

子どもたちがインターネットで何をしているのかを把握している親は少ない。
※画像は本調査とは関係ありません。

オンラインでの社交・娯楽活動の一般化

 オンラインでの社交活動については、「インターネットで友人を作った経験がある」と回答した成人の割合は、中国が84%と最も高く、ブラジル77%、オーストラリア54%、米国45%、ドイツ45%、イギリス42%、日本38%、フランス31%と続いている。そのうち、「ネットでの友人がオフラインでの友人になったことがある」と答えた人は、6~8割にのぼっている。この各国別の傾向は子どもにも見られ、中国の子どもユーザーのうち、88%がオンラインで友人を作った経験があると回答。ブラジル74%、米国35%、イギリス44%、オーストラリア44%、フランス32%、ドイツ31%、日本20%と続いている。

 オンラインゲームの人気は非常に高く、米国では成人ユーザーの約4分の3(74%)、子どもユーザーでは9割以上(96%)が、中国では成人/子どもともほぼ全員(95%/99%)がオンラインゲームで遊んでいる。音楽の楽曲ダウンロードの利用が最も高いのは中国とブラジルでいずれも8~9割が利用。動画共有サイトの利用は、米国の成人ユーザーの約3分の2(66%)、子どもユーザーの7割(70%)に達している。

 また、8か国すべてにおける成人ユーザーの3分の1 以上が、アダルトサイトやポルノサイトを閲覧。ブラジル55%、中国51%、フランス46%、米国38%、日本37%、オーストラリア36%、イギリス35%、ドイツ35%となっている。

 子どものインターネット利用はオンラインゲームなどの娯楽だけではなく、学校の調べものによって日常化している。学校での調べものにインターネットを利用する割合は、米国、ドイツ、フランス、中国の子どもユーザーは9割以上に達しているのに対して、日本では77%と、8か国中最も低い結果となっている。

親の大部分は子どもへの脅威を「過小評価」

 同社は世界規模での調査で判明したショッキングな結果のひとつとして、親が考えている子どものオンライン行動と、調査の回答に見られる子どもの実際の行動との間に差があることを指摘。子どもの約5人に1人が、「親が知ったら許さないと思うようなことをネットで行っている」と認めている。

 大部分の親は、「子どもがインターネットを使うと、大人が使う場合より安全度が低い」という認識を持っているものの、知らない人から接触を受けたり、いたずらに会う頻度について、親が過少評価する傾向も見られる。危険を認識していない親が多いのは、米国、イギリス、フランスの3か国。そのうち米国の親にたずねると、「自分の子どもがインターネットで知らない人から接触を受けた」という回答は6%にすぎないのに対し、米国の子どもに聞くと「インターネットで知らない人から接触を受けた」という回答は16%あったという。また、「保護者機能」の設定など具体的な対策を取っている親は、米国48%、オーストラリア40%、中国39%、イギリス37%、フランス32%、ブラジル32%、ドイツ23%、日本5%となり、日本は最低の数字となっている。

 しかし、子どもがインターネットで何をしているかを親子間で話している家庭の割合は決して低いわけではなく、中国71%、オーストラリア59%、ブラジル59%、米国50%、ドイツ45%、イギリス44%、フランス54%、日本22%となっている。しかし、同社はこれがインターネットにおける子どもの安全性に対する過信につながっている可能性があると指摘している。

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2008/02/25 12:30 https://markezine.jp/article/detail/2779

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