電通は、AI活用を社内外で推進する統括プロジェクト「AI MIRAI」の一環として、企業による質疑応答型の顧客対応を自動化・高度化する日本語AIの自然対話サービス「Kiku-Hana(キクハナ)」を開発し、3月22日より提供を開始した。
同サービスでは、自然言語解析や理解、推論などに最適な論理型プログラミング言語AZ-Prologを採用することで、これまで難しいとされてきた「日本語の意味」を解析。ユーザーが求める人間的な会話、情報提供を可能にした。
「聞く」部分では、独自の言語処理システムによりユーザーの言葉の真意を把握する。「話す」部分には、AIを活用したクリエイティブ開発を行う同社内の専門チーム「AIクリエーターズクラブ」との連携により、その真意を踏まえた適切な会話フローの設計力と、同社が培ってきたコミュニケーションデザインやコピーライティングなどの表現力を生かすことで、洗練された会話やキャラクター付けされた返答を実現する。
具体的には、多様な日本語の言い回しに対応するための学習用質問文例数が少なくても適切に返事をすることが可能になる。さらに、企業のデータベースや外部情報との連携による返事も可能で、キャラクターを活用したチャットボットやコールセンターでのユーザーとの会話、AIスピーカー、コネクテッドカーや家庭用ロボットなど、様々なシーンでの自動対応によるコミュニケーションを可能にする。
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