楽天とぐるなびは、資本業務提携を締結した。今後、両社は飲食店の予約サービスにおける提携をより一層強化していく。
日本における飲食店のオンライン予約の市場規模は、2017年において4,502億円と推定され、前年比36.8%と高い成長を示している。ぐるなびにとっては、消費者のさらなる利便性向上および外食需要の増大につながるとの観点から、予約サービスは飲食店における対応を支援するための重要な事業として位置付けられている。同時に、楽天においては、オフラインサービスである飲食店舗へのエコシステムの拡大という観点で重要な事業である。
両社はこれまでも当該事業において、様々な提携を行ってきた。2018年3月には、ぐるなび会員が飲食店のネット予約やぐるなびECサイトを利用することで貯めることができるポイント「ぐるなびポイント」を「楽天スーパーポイント」に交換できるサービスを開始。同年5月には、楽天が運営するグルメ情報サイト「Rakoo(ラク―)」の新規加盟店開拓において提携することで合意している。
そして、今回の資本業務提携を機に、飲食店の予約サービスにおける連携強化の一環として、楽天会員とぐるなび会員のIDやポイントプログラムの連携を進める。さらに、両社が現在推進している取り組みにおいては、相乗効果を発揮できる領域が多くあると考えていることから、上記の取り組みに限らず両社のブランドや蓄積するデータを活用。多様な飲食店の課題や消費者のニーズに応えるサービスの開発、販売促進を共同で進めることで、両社の事業の強化・拡大を図る。
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