トレジャーデータとソフトバンクは、データドリブンなマーケティング事業の拡大に向け、協業に合意した。今回の協業では、トレジャーデータのカスタマーデータプラットフォーム「TREASURE CDP」とソフトバンクの広告配信プラットフォーム「SoftBank Ads Platform」の連携を視野に入れている。
「TREASURE CDP」は、オンライン広告やマーケティング、CRM領域のデータをはじめ、顧客の行動データや属性データなどを統合するカスタマーデータプラットフォームだ。トレジャーデータは、様々な企業が提供するマーケティング関連ツールやサードパーティーデータと「TREASURE CDP」との連携を進めることで、企業のパーソナライズを軸としたデジタルトランスフォーメーション実現に取り組んでいる。
一方ソフトバンクは、自社の独自データを活用したターゲティングが可能な広告配信プラットフォーム「SoftBank Ads Platform」を展開。O2Oソリューションをはじめ、ネット広告の販売やデジタルマーケティングサービスも提供してきた。
両社は、これまでの実績や事業の強みを活かしながら、データドリブンなマーケティング活動に欠かせない顧客独自のカスタマープラットフォームの構築を推進。そこに蓄積されるファーストパーティーデータを活用したデジタルマーケティングサービスの提供によって事業拡大を目指す。
なお、今回の協業では、ソフトバンクがトレジャーデータからカスタマーデータプラットフォーム構築に必要なノウハウの提供を受け、2018年5月1日から「TREASURE CDP」の販売を開始する。
さらに、今夏には「TREASURE CDP」と「SoftBank Ads Platform」の連携も実施。顧客のファーストパーティーデータとソフトバンクの独自のデータを掛け合わせたセグメントを対象に適切なメッセージを送ることで、効率的かつ効果の高い広告配信の実現を目指す。
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