ドバイ駐在員事務所は、2004年からADKグループと協力関係にあるドバイの広告会社「アラビアン・ガルフ・エージェンシー」(Arabian Gulf Agency、以下「AGA」)内に設け、 駐在員はADK本社から派遣される。ADKは、同事務所を拠点として湾岸協力会議加盟6か国 (サウジアラビア王国、アラブ首長国連邦、クウェート、カタール、オマーン、バーレーン王国)、北アラブ3か国(レバノン共和国、シリア・アラブ共和国、ヨルダン・ハシェミット王国)、 さらには北アフリカ(エジプト・アラブ共和国、大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国、アルジェリア民主人民共和国)まで商圏の拡大を図る。
ADKは、同域内のGDPは合計で約50兆円、広告費は約5,000億円の規模、成長率は年率10%を超えると試算。日系企業は外資向け特別非関税地域を中心に約100社が進出しており、同広告費は約200億円と推定している。同社はAGAとの資本提携を含む提携関係を強化しながら、ジェイ・ウォルター・トンプソン(JWT)との協力体制も継続し、WPPグループのリソースを活用して業務拡充を進めるとしている。
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