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販売数7倍を実現!バズマーケティング成功のカギは「ネットで話題になってからの3日間」にあり

2018/11/29 08:00

 かつてボツとなった商品を「バズマーケティング」によって復活させたインテリア商品メーカーのセルタン。ネット上での「バズり」を価値化させるためには、初動からの3日間が重要なのだそうです。同社のTwitterアカウントを担当する、営業事業部部長 八木健太郎氏に詳しくお話を伺いました。

一度はボツとなった商品がTwitterで復活

――はじめに、御社がどういった会社なのか説明していただけますか?

回答者:株式会社セルタン 営業事業部部長 八木健太郎氏

2016年に新卒採用担当を兼任し、Twitterアカウント『セルタン採用チーム』を開設。2017年、業務部門・システム部門・開発部門・営業部門統括責任者に。現在は営業管理・採用・商品企画・SNS運営を中心に幅広く担当。

八木:弊社は日本製のソファや座椅子、クッションなどのインテリア商品を製造するメーカーです。平たく言えば家具屋ですが、大手家具屋や量販店、雑貨屋、通販会社などに向けて家具の製造・卸売りを行うことがメインの事業です。

 現在はWebでの直販も行っていますが、比率で言えば2割程度。商売の性質上、あまり表に名前が出ることはありませんが、ソファを探した経験のある方は弊社の商品を目にしたことがあるかもしれません。

――『食パンミニベッド』について詳しく教えてください。

八木:『食パンミニベッド』は弊社の食パン家具シリーズの中のひとつで、乳児用のマットレスと幼児用のソファを兼ね備えた商品です。最大の特徴は、周囲を囲むフレーム部分が稼働してソファ形状になるということ。乳児だけでなく、幼児から大人まで一人掛けソファとして使用することができます。

――商品開発の経緯を教えてください。

八木:商品のアイデア自体は、5年ほど前からありましたね。当時、『食パンソファベッド』という商品を企画し、試作品を作るところまで進めていました。非常に可愛い仕上がりで担当者としては大満足だったのですが、可愛さにこだわるあまり、商品サイズがコンパクトになってしまいました(笑)。結果、その商品はお蔵入りとなってしまいました。

 そこから約2年が経ち、倉庫に眠っていた当時の試作品を販売会社の方が発見したのが最初のきっかけです。その方に商品化への後押しを受け、Twitter上でのプロモーションを行ってみたところ、女性の若年層から多くの反響をいただきました。その際、子育て中の主婦層の方々から「赤ちゃん用のソファベッドも欲しい」といった要望を多くいただいたため、乳幼児用のベッドという企画でもう一度商品化を目指すことにしました。

ユーザーとの関係性がバズりの種に

――ネット上で『食パンミニベッド』が話題になった要因は何でしょうか?

八木:実は、ネットで話題になる前から何度か似た内容の投稿を繰り返していました。商品自体の反響を確認しつつ、ネットで火がつくための要素をひとつずつ足していった結果、ネット上での拡散に結びついたのだと思います。

――その他、ネットで話題を呼ぶために御社から仕掛けたことはありますか?

八木:仕掛けというほどのものではないかもしれませんが、常に意識しているのは「フォロワーの方々にアカウントの方向性を理解していただく」ことです。

 企業のSNS公式アカウントは、よく他社とのコラボキャンペーンなどを行います。しかし弊社では、広告色が強いように思われるような取り組みは、可能な限り行いません。食パンや目玉焼きに関する内容を投稿し続けることで、アカウントの個性を明確にしています。

 こうした個性を受け入れていただくためには、ユーザーとの密な関係を日々築いていくことが重要です。今回のネット上での拡散では、フォロワーとの健全な関係が反響の火つけ役になったと考えています。ネット上での拡散においては、「初動を確保した上で、エンゲージメントの高くなる画像を用意し、誰かに伝えたくなる文面を用意する」という手法がパターン化されつつあります。今回も、そのような傾向を反映させることでネット上の話題喚起を狙いました。

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