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「広告代理店・ベンダーが広告主に抱くイライラベスト3」から学ぶ、広告主が取るべきスタンス、行動とは

「礼儀」もなくて、マーケターが務まるんですか?広告代理店・ベンダーと真にパートナーとなる方法

広告主に必要な、礼儀作法の3つのスタンス

 広告主が正しい礼儀作法で振る舞うには、3つのスタンスが必要だと思っています。ここからは、それらのスタンスについて解説します。

1.『チーム』として認識しよう。主従関係ではなく、パートナーだ

 代理店やベンダーが下、と主従関係だと思った瞬間に礼儀などなくなります。そもそも、礼儀を気にすれば主従関係なんて発想にならないはずですが。ベンダーや代理店は、プロジェクトを成功させるためのパートナーです。繰り返しますが、対等であり、お互いがプロフェッショナルであり、尊敬すべきパートナーです。

 むしろ、提案を依頼するなんて行為は、事業主のほうがへりくだってすべきです。提案にも稼働、つまり人件費という費用がかかっているのです。広告主側にいると、人件費はタダと錯覚しがちですが、タダじゃないです。忘れてはいけませんし、感謝すべきです。

2.我々広告主よりも、ベンダーのほうが詳しいという前提を持つ

 その道でしかやっていないベンダーや代理店は間違いなく広告主よりもその道は詳しいはずです。なのに、広告主の理論を押し通そうとすることが多い気がします。

 そして、広告主が押し通そうする理論の中には、間違っていることも多い。プロの意見を否定するほど、あなたは勉強しましたか? 経験しましたか? ベンダーや代理店から「それは違います」と否定することは立場上しにくいので、自己の過信を認識することから始めるべきです。

 もちろん、はっきり言って我々より詳しくない代理店・ベンダーがいることも事実で、それは恥じていただきたいです。事業主は思ったより危機感を持っていて、本を読んだり、セミナーに参加したりして、知識を身に着ける機会が多いからです。お互いへのリスペクトと、自己研鑽は不可欠です。

3.家族、恋人にしないことはしない

 皆さんは、家族や恋人との関係を保とう、構築して行こうとする時、悪いことをしたら謝る、好きになってもらおうと、その人のためになることをすると思います。これが、広告代理店・ベンダーと広告主の関係になった瞬間、できなくなるケースが大半です。そして、これらをやらないのは決まって広告主です。

 やらせるだけやらせておいて、こちらは何もしない。ベンダーや代理店に自社を好きになってもらおうという発想がないのです。ベンダーや代理店との付き合いだって、家族関係や恋愛と同じで、お互いがお互いを思いやり、もっと好きになってもらおうとする努力を忘れてはいけません。

次のページ
具体的に、必要な礼儀作法って?

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この記事の著者

福田 保範(フクダヤスノリ)

2007年~2015年6月、株式会社アイ・エム・ジェイにてWEBディレクター、SEOコンサル、マーケティングコンサルなどを経験。2015年7月より、三井住友カード株式会社にてWEBマーケティングを実施中。おもにコンテンツマーケティング、WEB広告、SEOなど多岐にわたるデジタルマーケティングに従事している。また、WEBマーケティングから育児まで多岐に渡るテーマを語るブログ『FKDのWEBマーケティングをツラツラ(マケツラ)』を運営している。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/12/04 08:00 https://markezine.jp/article/detail/29771

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