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MarkeZine✕立教大学産学連携企画!学生の疑問をマーケティング視点で解く

教えて奥谷さん!立教大生が聞く、学生がマーケターになるために必要なこと


マーケターなんていつでもなれる

――私たちのゼミの中には、マーケターとして働きたいという学生もいるんですが、そういった人がマーケターになり、活躍するために必要なことはありますか。

奥谷:正直、マーケターにはいつでもなれると思うんです。たとえば、人数の少ないベンチャー企業に入ればすぐマーケターの仕事ができる可能性もあります。一方、大企業のマーケターとして活躍するのは悪い意味ではなく、時間がかかると思うんです。新卒で入っても他の職種に配属される可能性もあるし、もしマーケターになれたとしても一定期間の下積み時代を経て、やっと活躍への第一歩が踏み出せる。

奥谷氏の話を聞く佐々木ゼミの学生

 もちろん、活躍の定義や活躍したい年齢にもよりますが、25歳くらいまでに成功したいならベンチャー企業に入社したり起業したりしてマーケティングに携わるほうが、確実にチャンスあると思いますね。

――そもそもどのタイミングで、どのような功績を残したいのかイメージするのが大事というわけですね。スキルやマインドに関してはいかがですか。

奥谷:スキルは否が応でも現場に入れば身に付くと思います。それよりも、皆さんのような若い方でマーケティングに興味があるのであれば、商売の感覚を持っていろんなことに取り組んでほしいと思います。

――商売の感覚……?

奥谷:企業が存続するためには、売上と利益を上げる必要があります。私がいた良品計画などの小売業では、店長などが店舗の売上や利益を見て、一生懸命店舗を存続させるためのアイデアを考えるんです。そのような商業の仕組みについて学ぶべきでしょう。

 たとえば自分のバイト先の商品がどこで作られていて、どのような販路を持っていて、1つ売れるとどのくらい儲かるのかといったビジネスモデルを理解してみるとか。また今の時代、インターンの学生にネット広告の予算を持たせたり、学生ベンチャーみたいなものも増えていたりするので、自ら商売を立ち上げるもしくは関わってみるといいと思います。

変化にともない、マーケターに求められること

――確かに、自分たちがマーケティングの実務に関わるチャンスは意外と近くに眠っているかもしれません。

奥谷:特に今はそうだと思います。そのようにして商売とは何かを知ったら、あとは常に自分はなぜこの商品・サービスにお金を払ったのか、なぜあの商品・サービスが流行っているのかなどを、商売の感覚で考えてみることです。そうすれば自分の中に売り上げを上げるための方程式が浮かんでくるはず。

 その後は実現に向けて必要なことを洗い出し、たとえばデータ分析が必要ならその道のプロを頼ればいい。要は、相手にしたいお客様が喜ぶ体験を商売の感覚を持って考えてほしいです。それが自分も体験したら良かったと思えるものだと、なお良いですね。

――ありがとうございます。今からでも、マーケターになるための準備はできるんだと思いました。ちなみに奥谷さんは、マーケティング関連の情報をどのようにしてキャッチアップしていますか。

奥谷:積極的に海外に行き、カンファレンスに参加したり、新しいサービスを実際に見て体験したりしています。あとは、なんでも英語で調べますね。マーケティングの場合海外のほうが進んでいることがほとんどのため、英語の文献を調べないと最新のことはわかりません。そのため、私は最近注目のキーワードを英語にして検索して出てきた文献などをチェックしています。

――そこまで英語が得意ではない人も多いので、なかなか難しそうです。

奥谷:そういう方にもおすすめの方法はありますよ。それは、先ほどの方法を画像検索で行うのです。ビジュアル化されたものであれば「この画像おもしろい!」とか「このグラフは何を表しているのだろう?」と興味を持ちやすく、そこから調べ直せば資料について深く理解できます。これなら、英語が苦手な人でも始めやすいと思います。

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奥谷氏が今後やりたい3つのこと

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この記事の著者

立教大学佐々木ゼミ取材班(リッキョウダイガクササキゼミシュザイハン)

立教大学 経営学部 佐々木宏教授のゼミ生で構成した取材チームです。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/02/06 14:39 https://markezine.jp/article/detail/30251

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