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教えて奥谷さん!立教大生が聞く、学生がマーケターになるために必要なこと

奥谷氏が今後やりたい3つのこと

――勉強の仕方から持つべきマインドまで、非常に勉強になります。ちなみに、将来の目標や夢はありますか。

奥谷:3つあります。1つ目は、多くの企業のマーケティングにおけるデジタル化の支援。まだデジタル化の進んでいない企業は多く、マーケティング自体が企業の中でもマイノリティであることがほとんどです。コストセンターに見られることも多く、新しい挑戦ができないケースも多いと思います。

 そのような状態で困っている人を支援していくことで、経営層に「マーケティングと経営は密接な関係にあり、企業の存続には必要なものである」と認識してもらえるような活動を続けたいと考えています。

 2つ目は、学んだことの還元です。僕は良品計画という良い環境で働けたことで、自分なりのマーケティング戦略やキャリア形成を考えることができました。そのような素敵な環境を用意したいです。還元する方法は、自ら大学や企業で教えるという方法はもちろん、研究者として論文を執筆する方法なども考えています。

――マーケティングの支援と教育、奥谷さんのように現場に関わりながら学び続けているからこその2つですね。3つ目はなんでしょうか。

奥谷:3つ目は、新規事業の立ち上げですね。私は元々何かを作るのが好きで、これまでもそのようなことに取り組んできました。新しいブランドなのか、誰でも使える汎用的なプラットフォームなのか、しがない古着屋なのか、コインランドリー屋なのか、まったく想像できていませんが(笑)、取り組んだことのない事業に取り組みたいです。

 人生百年時代と言われている中で、何を始めるにも遅いってことはないと思っています。特に僕は数多く失敗しないと学べないタイプなので、年を取っても積極的にチャレンジして、そこでの成功と失敗を共有したい。失敗しまくった結果が成功につながるはずなので、失敗にひるまないおじさんでありたいです。

とはいえ、意識高く生きてもダメ

――最後に、これから社会に出る学生、就職活動をしている学生、若手を中心としたマーケターの皆さんに向けてメッセージをお願いします。

奥谷:さんざん意識の高いことを言ったように思いますが(笑)、特に学生の皆さんはもう少しゆっくり生きてみたら良いと思います。若手社員の方も、会社に行きたくなければ行かなくていいと思いますし、「今日は彼女と有休取ってデートに行こう」と思っても良いと思います。もちろん、常に何か考えて過ごすことは重要ですが。

 人生は長いのに、若い時から自分を追い込み過ぎた結果病んだりしたら本末転倒。特に皆さんのように優秀な方は1回目で完璧にやろうとしてしまう結果、失敗するとそのアイデアを捨ててしまう。そういった方をたくさん見てきたので、「失敗も糧になる」ともう少し気楽に考え、たくさん失敗してみてください。

――「ゆっくり生きる」というのは、まさかの一言でした。その他にはありますか。

奥谷:あと、マーケターになりたいのなら海外で旅行してほしい。それも、ただ旅行に行くのではなく、積極的に買い物をしてもらいたいです。海外に行く余裕がないのなら、海外のECサイトで買い物するでもいいと思います。

――それはなぜですか。

 その経験が商品開発やマーケティングにセンスとして活きてくるんです。たとえば、海外で「昆布茶」って書いてあるジュースがあって、売れてたとしましょう。そういうのをぜひ飲んでもらって「まずい、でもなんで売れているんだろう」みたいな感想を持って考えてほしいんです。

 ただWebとか雑誌で調べて出てきた定番のお店や観光スポットに行くだけでもいいんですが、そういった一般的な視点とは違う視点で買い物を楽しんでみると、後々の仕事にもいつか活きると思います。ぜひ、20代という若い時期にそういった楽しみ方をしてください。

――今回の取材で、様々なことに「なぜ」と問い続けることの重要性を学ぶことができました。旅行一つとっても、普段と違う切り口で買い物してみるだけでも、学びがあるのも新鮮でした。私たちも、自分の頭でしっかり考えられる社会人になれるよう頑張ります。奥谷さん、ありがとうございました!

当日取材に参加した佐々木ゼミ6班の学生たちと奥谷氏
当日取材に参加した佐々木ゼミ6班の学生たちと奥谷氏
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