イベントや月刊誌で味噌の魅力を発信
回答者:
ミソド 代表取締役
藤本 智子氏
アパレル販売員、読者モデル、ファッション雑貨店マネージャーを経て、2011年に「ミソガール」として「365日味噌活宣言」をし、味噌の普及啓蒙活動を開始。全国各地でみそまるワークショップや味噌仕込み教室を開催し、日本の伝統食文化である「味噌」を伝えている。みそソムリエ、『ジャパン味噌プレス』編集長。
――はじめに、御社がどういった会社なのかご説明いただけますか?
藤本:「みそでHappy」をコンセプトに、味噌の普及・プロモーションをしている会社です。味噌に関する情報発信やイベント企画運営、メディア出演などを通して、味噌の魅力を伝えています。「MISODO」の「DO」には、味噌”度”100%、味噌”道”を極める、アクション(Do)の3つの意を込めています。
戦国時代の保存食をヒントに商品を開発
――どういった経緯で『みそまる』を販売することになったのでしょうか?
藤本:「ミソガール」として「味噌活(味噌の普及啓蒙活動)」を始めたものの、「体にいいから味噌汁を飲んでね」というだけではなかなか皆さんにメリットが伝わらないと感じていました。そこで、おしゃれかつ手軽に飲んでもらえる方法はないかと考えたのが『みそまる』でした。
味噌は、1,300年も前から日本人の食生活を支えてきたスーパーフード。戦国時代の武将も携帯保存食と活用していた「味噌玉」を、ネーミングも新たに、かわいらしく現代風にアレンジしたものが『みそまる』です。
――『みそまる』は、「インスタント味噌汁」の領域では比較的高めの価格設定かと思います。何か意図していることなどはありますか?
藤本:他の「インスタント味噌汁」と比較をすれば、高いというイメージを持たれるかもしれませんね。ただ、弊社では、『みそまる』を「インスタント味噌汁」に類する商品ではなく、味噌を楽しむ新アイテムとして提供しています。そもそも「味噌は安すぎる」というのが、私の本音です。
味噌は、大豆と塩と麹を混ぜ、熟成させることでようやく完成します。東海地方でよく食べられている豆味噌に至っては、完成するまで2年以上もかかることがあるくらいです。日本人である私たちが、日本の伝統食品である味噌の価値を上げる姿勢を持つことも大事だと考えています。