日本電気(以下、NEC)とマクロミルは、AIや生体情報を活用したインサイトマーケティングサービスを共同開発した。
新サービスは次の2つ。1つ目の「生体情報を活用した会場調査サービス」は、マクロミルの実施するCLT(会場調査)において、NECのAI技術「遠隔視線推定技術」などを活用し、生体反応を定量的に測定するもの。たとえば、店頭の棚を再現した中で新商品を評価する「棚前テスト」では、視線測定装置を身体に着用することなく、自然な状態で調査を実施できる。
また、新商品を評価する「個別パッケージテスト」では、視線と脳波を組み合わせることで、デザイン要素別にポジティブ・ネガティブのどちらに働くかを示す。これらの調査により、消費者の興味を引く度合いとなるエンゲージ力を、視線の推移と心理面の両面で指標化できる。なお、同サービスは、7月に提供を開始する予定だ。
2つ目は、4月から提供される予定の「AIを活用した生活者購買を予測するサービス」。NECのAI技術「顧客プロフィール推定技術」によって、マクロミルの生活者データ(購買データ)の不足項目を補完し、約10万人規模まで拡充したデータを販売する。これにより、新商品や購買頻度の低い商品といった購買量が少ない商材の調査や、DMPで自社の保有する複数データと掛け合わせた調査において、購買パネル数が少なく十分に分析できないという課題を解決する。
これらのサービスにより、アンケート調査や会場調査では見いだせない生活者の無意識な反応や行動情報を可視化し、企業は生活者のより深いインサイトをマーケティングや商品開発に活かすことができる。
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