アフィリエイトサイトを獲得しやすい
ASPを利用する最大のメリットは、アフィリエイトサイトのリクルーティングかもしれません。個人、法人サイトとの新規提携は、独自展開と比べ格段に容易です。ASPの運営するアフィリエイト・ネットワークに参加すれば、既にそこに登録している数千・数万というアフィリエイトサイトの目にとまります。新規に加盟した場合は、ASPが配信するメルマガやサイトのお知らせ欄で、「新規ECサイト」などと紹介され、これでいっきに数百、多い時に1,000以上のサイトと初期段階で提携することができるのです。また、コミッションアップのキャンペーンやアフィリエイトサイト向けの各種イベントを開催することで、未提携のサイトに対して自社プログラムのPRを行い、着実に提携数を増やしてゆくことができます。
アフィリエイト・ネットワークは、ショッピングモールにも似ています。そこに参加しているショップの魅力と、アフィリエイト・ネットワークを運営しているASPの集客力が加わることで、一社単独の力ではなしえない力が発揮され、相乗効果で売上を伸ばしてゆくことができます。一社でこつこつと提携サイトを増やしてゆくより、短期間に多くのアフィリエイトサイトと提携ができるのは、ASPを利用する大きなメリットです。
その他(報酬の支払代行、中立な立場からのサポート)
比較的作業の負荷がかかるのが、コミッションの管理と支払です。「法人サイト限定」など、数を絞って提携するなら話は別ですが、そうでない限り、数百、数千の提携サイトそれぞれの成果報酬を管理し、支払い事務を行うという作業が生じます。この作業もASPは代行してくれます。ECサイトは、ASPから届く1枚の請求書に対しての支払いを行うだけ。「アフィリエイトの支払いは面倒!」と経理部門のスタッフからにらまれる心配もありません。
また、提携するアフィリエイトサイトとの間に、中立な立場の第三者としてASPが立ち、公正なトラッキングをしてくれる点も重要です。一部のアフィリエイトサイトが行う不正成果や、ECサイトへのクレームなど、なんらかのトラブルが発生した際に、ログの調査など問題解決への支援が期待できます。
ASP利用のデメリット
もちろん、ASPの利用にもデメリットは存在します。例えば次のようなことがあげられます。
1.カスタマイズが難しい
2.自社だけの提携先が獲得できない
3.コミッション以外の支払いが生じる