EVERRISEのCDP「INTEGRAL-CORE」は非営利コンソーシアムのThe IAB Technology Laboratoryに加盟し、IAB Tech Lab提供の共通グローバルIDの仕組み「DigiTrust ID」に対応することを決めた。
DigiTrust IDとは、各社のサイトを訪れるユーザーに対してそれぞれ付与していたバラバラのIDを共通化するもの。同一ユーザーに共通のIDを付与することで、効果的なターゲティング広告配信のためのデータ精度向上を可能にし、今後広がるとされている企業間でのプライバシーに配慮したデータ取引の下地になりうる仕組み。
また、マーケティング・オートメーション(MA)など普及が進むマーケティングツール間での共通のIDにもなるため、ツールの効率向上も期待できる。
ユーザーにとっては最適な広告の表示、Webサイトの読み込み時間短縮のほか、プライバシー保護の点でも「DigiTrust ID」をオプトアウトするだけで、対応企業すべてがターゲティング広告配信のためにそのユーザーのデータを使えなくなるというメリットがある。
IABによると「DigiTrust ID」は、グローバルで流通しているビッドリクエストの65%に付与されている普及状況であり、今後日本国内での対応も進む可能性がある。
GAFAのように自社だけで様々な顧客データを集め、広告配信などに活用できる巨大プラットフォーマーに対して、個別の企業は十分なデータを集めることが難しい状況にあるなか、「DigiTrust ID」によるデータ取引市場が広がることでGAFAによるデータ寡占状態の打開につながるとEVERRISEは見ている。
【関連記事】
・Speee、マーケターの意思決定を支援するサービス「PAAM」においてArmのCDPを活用
・EVERRISE、米国CDP協会に加盟 顧客データ管理に関する情報の発信へ
・EVERRISEのCDP「INTEGRAL-CORE」がLPOツール「DLPO」と接続を開始
・ヤフー、The IAB Technology Laboratoryに正式会員として加盟
・アットホーム、データソリューション事業を分社化 不動産業務効率化や不動産データ活用を推進