サブスクが可能にした「クルマの乗り換え」という体験
西井:まずは、「NOREL」のサービスについて教えてください。
山畑:NORELはクルマの乗り換えが可能なサブスクリプションサービスで、基本料金に各種保険料や税金、車検代が含まれていることが特徴です。料金設定は、中古車を対象とした通常プランが月額59,800円から、新車を提供するプランが月額79,800円からとなっています。
西井:クルマに乗りたいと思ったときには、購入のほかに、リースやレンタカー、カーシェアを利用する方法がありますよね。こうした既存サービスとNORELの違いはどのような点にあるのでしょうか。
山畑:まず、一般的なリースとNORELの大きな違いは、契約期間にあります。リースでは、通常1台のクルマを5年間から7年間ほど契約しますが、NORELの通常プランでは、最短90日間ご利用いただくと別のクルマに乗り換えができます。
またNORELは、購入よりも気軽に申し込みができて、レンタカーやカーシェアよりも割安に利用できるという点で、購入とレンタルの中間に位置するサービスとも言えます。
「ガリバー」のネットワークに支えられた、選択車種の多様さも特徴です。ナンバープレートも、NORELの場合は「わ」ナンバーではありませんから、ご自分名義のクルマを希望される方にも、おすすめしています。
西井:NORELは、クルマという高額なモノを扱っている分、一般的なサブスクリプションサービスよりも、価格帯は高くなりますよね。ユーザーにはどのような方が多いのでしょうか。
山畑:現在は20代~40代前半の男性を中心にご利用いただいており、ユーザーの6割が都市圏にお住まいの方です。
しかし私たちは、ターゲット層や提供する価値は、お客様の反応を見ながら変化させていくものだと考えています。これまでもそのようにして、サービスを改善させてきました。プロダクトアウトではないサブスクリプションだからこそ、しなやかな事業構造が大切ですよね。
西井:とてもサブスクリプションらしい考え方だと思います。オイシックスも、初めは安全安心な有機野菜の宅配からスタートしたのですが、今は忙しい子育て層向けのミールキット「Kit Oisix」も展開するなど、お客様に合わせて変化を重ねています。