本気になった加盟店スタッフの存在こそが勝因
――「ファミペイすげー得チャレンジ」における目標値と達成率はどうだったのでしょうか?
植野:Twitter上で、48時間内に約20万RTを目標として設定し、2回ともその設定を上回る反響がありました。来店・売上に関する詳細は申し上げられませんが、多くのお客様にご支持いただきました。

――7月の1ヵ月間で300万DLを達成できた勝因は、どこにあったと考えていますか?
植野:300万DL超えは、このテレビCM×Twitter連動企画だけでなく、あらゆる取り組み・施策の積み重ねによって達成できたものだと考えています。リアルの店舗約16,400店を「ファミペイ」一色にしましたし、何よりも加盟店スタッフが一丸となって「ファミペイ」のダウンロードに本気で取り組んでくれました。そのために春から加盟店向けのインナーマーケティングに徹底的に取り組んできたのですが、その成果が出たということでしょう。あえて言うなら、本気になった約20万人の加盟店スタッフの存在こそが勝因だと思っています。また、今回の企画においては、“リツイートごとに当選者が増える”仕掛けが、参加意欲を高める要素としてうまく機能しました。
――今後「ファミペイ」をさらに普及させていくためのマーケティング戦略は、どういったことを予定されているのでしょうか?
植野:他社様の人気のコンテンツや有力媒体とのタイアップ企画等を検討していく予定です。
リアル店舗があるのが「ファミペイ」の強み
――スマホ決済は、今各社がこぞって参入している分野です。「ファミペイ」が今後生き残っていくための戦略についてお話しください。
植野:我々の強みとして挙げられるが、リアルの店舗があるというところです。この全国約16,400店をご利用されるお客様に、「ファミペイ」の利便性などをお伝えするとともに、「ファミペイすげー得チャレンジ」のようなお得感も訴求できるような施策を継続して実施してまいります。
――最後に、「ファミペイ」の今後の展望をうかがえますか?
植野:全国約16,400店舗、1日に1,500万人のお客様を、20万人のスタッフで接客させて頂けるリアルの圧倒的な強みと、テレビやSNSなどのデジタルを組み合わせた斬新なPR・メディアプロモーションという、他社では真似のできない二刀流で、「ファミペイ」のさらなる展開を推進して参ります。是非、ご期待ください。
――どうもありがとうございました。
「〇〇ペイ」が乱立し、ユーザーの囲い込みをめぐって競争はますます激しさを増していくことでしょう。ユーザーにとってのメリットもありますが、消費動向分析やタイムリーな来店促進などといった企業側のメリットも当然あります。サービス開始時のスタートダッシュには成功した「ファミペイ」も、ユーザーの利便性を高めていかないと、競合他社の後塵を拝することになりかねません。「〇〇ペイ」戦国時代に生き残るため、今後「ファミペイ」がどういった戦略を展開していくのか、引き続き注目したいと思います。