※本記事は、2019年9月25日刊行の定期誌『MarkeZine』45号に掲載したものです。
言葉の理解、利用経験ともに限定的
「ライブコマース」という言葉はどのくらい認知、理解されているのだろうか。「内容も含めてよく知っている」という人は全体の4%に留まり、「聞いたことはあるが内容までは知らない」は18%だった。合計すると言葉そのものの認知は2割、つまり8割が言葉そのものに触れていないということが明らかになった(図表1)。
2018年6月にマクロミル社が実施した別の調査結果では、当時の「ライブコマース認知率」は3割だった。今回の調査とは聴取の仕方が異なるため、単純に比較することはできないが、少なくともこの1年間での「ライブコマース」という言葉の認知の拡がりについては、停滞していると考えられそうだ。
さらにアンケート上でライブコマースの定義を強制的に提示した後に、ライブコマースの視聴や購入の経験を聞いた。「ライブ配信を観て、商品を買ったことがある」は3%、「ライブ配信を観たことはあるが、商品を買ったことはない」は16%と、言葉の理解、認知度とほぼ一致する結果となった(図表2)。
ライブコマースという言葉がやや専門的で、言葉自体は知らずに利用している人もいる可能性もあると考えたが、そういった人は皆無に近い状況だった。なお、ここまでの認知と理解、利用経験について、性別年代での傾向差はほとんど確認されなかったことも付記しておく。
▼調査レポート
『ライブコマースの利用意向やイメージに関する調査』(HoNote)