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白メガネ野崎が突撃!次世代のトップランナーに聞く新時代のキャリア形成

「描くのは右肩上がりの人生グラフ」成長し続けるマーケター、すなえりさんの原点とは


事業主→パートナーで得られた気づきは?

野崎:確かに、女性のほうが年齢を意識するケースは多いです。しかし、パートナーサイドを選んだ理由を教えてください。事業会社to事業会社になりやすいですからね。

すなえり:ここまでのキャリアで、ずっと一貫していたのは「どこが一番経験値が上がるか」という軸です。これまでBtoBのインハウスマーケの経験しかなかったので、より幅広い業界や事業フェーズの課題解決に携わりたいと思い、パートナーサイドを選びました。また、夫の実家がお寺なので、いずれ継ぐことを考えた時に副業も選択肢に入れたくて。事業会社とクライアントワークの両方を経験することで、より俯瞰的なビジネス目線からマーケティングの支援ができる可能性もあるのではと考えました。

野崎:数あるエージェンシーの中で、アナグラムを選んだ経緯を教えてください。

すなえり:freeeにいた頃に外部の広告運用者とつながりたいと思い、Twitterで仕事用アカウントを開設し、情報交換をしていたんです。でも、営業に対する不満や50社以上クライアントを担当して手が回らない状況などを聞き、パートナーサイドと言っても運用体制に大きく違いがあるんだなと気づきました。

 その中でパッと思い浮かんだのがアナグラムです。広告運用について調べるたびにアナグラムのブログに接触していて、丁寧な解説記事に何度も助けられ、非常にいいイメージを持っていました。それで応募したところ、代表や人事の方もTwitterで私のことを知ってくれていたんです。

 「履歴書も経歴書もいらないのでまずはカジュアルに話しましょう」と言われましたが、自分のことを知ってほしいという思いから、経歴をまとめたnoteをTwitterにアップしました。面談で代表と人事からOKをもらったあとも数人の社員の方と面接して、無事内定をもらいました。

野崎:noteを事前に公開するというのがすなえり式自己PRですね(笑)。入社してみてどうでしたか。

すなえり:運用体制や評価制度に衝撃を受けました。アナグラムには営業がおらず、既存顧客からの紹介や問い合わせからの案件がほとんどです。1人あたりの担当社数も平均3~5社と少なく、運用から分析、提案まですべて自分で行うことができます。また、売上ではなくお客様の満足度で評価されるので非常に合理的で、お客様のためになる提案に専念できますね。

野崎:学生時代に飲食店を経営してお金のありがたみを知り、出稿する側の事業会社を経験しているすなえりさんですが、今、これまでの経験がどんなところに活かされていると思いますか。

すなえり:事業会社のマーケターの気持ちが理解できるのは大きいと思っています。オフラインの広告やセミナー、オウンドメディア運営もおこなっていたので、運用型広告以外のチャネルも含めて施策を考えたり、相談に乗ったりすることができます。

 一方で、お客様とのコミュニケーションに最初はとまどいました。社内だとフランクになんでも言えましたが、クライアントワークではお客様が内に秘めている思いなどを汲み取ることが求められます。そこは日々試行錯誤しています。

おばあちゃんになっても成長し続ける

野崎:最後に、まだアナグラムに入って1年経っていない状況ではありますが、今後の展望はありますか。

すなえり:10年後くらいに夫の実家であるお寺を継ぐ未来が待っていると思います。でも、これまでずっと自分が成長できる環境に身を置くことに徹してきたので、それは引き続き意識したいです。理想はおばあちゃんになっても成長し続けることですね(笑)。現状に満足せず、常に勉強し続けるマーケターでありたいです。

野崎:いきなりお寺まで飛んじゃいましたが、アナグラムの中では、いかがでしょうか(笑)。

すなえり:様々な業界や事業フェーズのお客様の課題に対して、可能な限り答えられるようになりたいです。その上で、アナグラムのマーケティングにも興味があります。営業がいなくても成り立たせるなど、アナグラム自体がマーケティングに強い会社だと感じるので、自社メディアの戦略や運用についても、どんどん吸収していきたいですね。

野崎:まだまだ進化が続きそうですね。特に運用型広告からキャリアをスタートさせると、目先のCPAやコンバージョン数を追うことを求められ、仕事の全体像を見ることを忘れがちです。

 すなえりさんは飲食店や事業会社でビジネスをしてきている実体験を持って、現在のコンサルティングにおける介在価値を発揮していますが、同様の思考を持つ意識があれば、相手目線に立った価値の高いコミュニケーションができるはずです。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/12/17 13:14 https://markezine.jp/article/detail/32495

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