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白メガネ野崎が突撃!次世代のトップランナーに聞く新時代のキャリア形成

アドテクからエモテクの専門家に 佐藤洋介さんが新天地でなし得たいこと

最高の体験の後ろ側を仕掛けていきたい

野崎:アドテクノロジーに限らず、より幅広い領域を扱うテクノロジーベースでキャリア形成をされていくということですね。

佐藤:そうですね。誤解のないように言いますが、テクノロジーファーストというわけではないです。テクノロジーを使ってることは気づかれずに最高の体験だけ提供したいのです。

野崎:深いですね(笑)。具体的にはどういうことでしょうか。

佐藤:たとえば、100円ライターもどうやって火が点いているのか、すぐイメージできないじゃないですか? でも、わかっていなくても火は点けられる。なんだかわからないけど生活が便利になっているのが大事で、そのために後ろ側でしっかりとテクノロジーを実装していくことに集中したいんです。

 私の母親は、昔はVHSの録画もできなかったのに今はLINEでスタンプを送ってきます。LINEでスタンプを送れるようになるにはいくつものハードルがあるのに、それを乗り越えてくるわけです。絶対にリテラシーは上がっていないはずなのに(笑)。それはLINEさんのたゆまぬ努力があったからに他ならない。

 これからは一般人向けエンタープライズ向け問わず、表はシンプルだけど裏は学習していくテクノロジーが実装されている形が強くなるなと思っています。

野崎:リアルとデジタルの融合がますます進む近未来、テクノロジーを活用してより生活を豊かにしていくことに力を入れていきたい意思の現れかなと、今回の転身で感じました。

仕事の中で譲れないことを大切に

野崎:目の前のタスクで忙殺され、キャリアの棚卸しができないまま有限な時間を悶々として消化してしまっている人も散見されるのですが、社会や世の中のことを考えてワクワクすることにしっかりと向き合うことが大事だということに、佐藤さんのお話から学ぶことができました。

 特に佐藤さんは、激変する業界で20代のキャリアを作ったからこそ、そういった遠くを見る視点が磨かれたんでしょうか。

佐藤:いや、むしろ遠くは見ていないような……。仕事の中で譲れないことって誰にでもあると思うんです。たとえば、私であれば「テクノロジーにワクワクし続けたい」「テクノロジーを通じて世の中を良くしたい」は譲れないことになっています。

 それを軸に今やってることに人生を掛けて集中して行動すれば、社会の波にもまれても進んでいけると思います。

野崎:譲れないアツい想い大事ですね。今後、佐藤さんのようにテクノロジーに対して強い人材はますます求められる時代になるのは想定できますし、私はテクノロジーに苦手意識を持たないことは人生100年時代におけるキャリア形成において重要だと考えます。

 最後に、テクノロジーを勉強するためのモチベーション作りの秘訣を教えてください。

佐藤:無理にモチベーションを持つ必要はないと思っています。たとえば、広告のクリエイティブが好きな人は、それを追求する中でテクノロジーのことを覚えていけばいいんです。自分がワクワクすることにのめり込む中で、その中で使われている、今後伸びるテクノロジーはなんだろうと考えたほうがいいと思います。テクノロジーを主軸にワクワクできる人は少ないので。

野崎:金言いただきました。佐藤さんのようにワクワクを大事にキャリア形成することが重要ですね。今日はありがとうございました。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/01/24 09:00 https://markezine.jp/article/detail/32729

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