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現在活躍しているマーケターのターニングポイント

藤原尚也さんに聞く、マーケターとしての活躍と独立までの道【キャリア形成のアドバイスも】

CCC→ガシー・レンカー・ジャパンに入った理由は?

MZ:「TSUTAYAオンライン」では、どういったことをしていたのでしょうか。

藤原:ECの立ち上げに始まり、着メロや着うたの販売なども行っていました。その中でデジタルマーケティングやシステム設計、事業戦略の立て方なども学びました。また、当時最年少で経営会議にも参加するようになりました。

 その後、非接触決済の導入やTポイントと購買履歴データを使った新規ビジネス開発、DBマーケティング事業の立ち上げなど様々なグループ会社のお手伝いを行ってきました。

MZ:1つの会社の話とは思えないくらい、幅広い経験を積まれていますね。藤原さんは、CCCから化粧品メーカのガシー・レンカー・ジャパン(現ザ・プロアクティブカンパニー)に転職されていると思いますが、転職を考え始めたのもこの頃でしょうか。

藤原:そうですね。転職を考えるようになったきっかけは3つあります。1つ目はCCCの中でできることは、ほとんどやったと思ったこと。2つ目は、社長の増田さん(代表取締役社長の増田宗昭氏)のカバン持ちをして自分の実力のなさに気づき、外で自分の実力を試したくなったこと。そして、3つ目は社内調整に回る仕事が増え、37~8歳になってこのままでいいのか疑問を感じるようになったことです。

 ただ、転職してみたいという気持ちと同時に、家族もいるので自由には動けないなと思っていました。そのときに、当時のガシー・レンカー・ジャパンの社長からオファーをいただきました。

 同社は化粧品を扱っている、外資系、ダイレクトマーケティングを中心にしているなど、CCCとはまったく違うビジネスで非常におもしろいチャレンジができるのではないかと思い、入社することに決めました。

英語経験ゼロからアメリカでデジマの最先端を学ぶ

MZ:外資系への転職とのことですが、英語は話せたのでしょうか。

藤原:当時はまったくできなかったです(笑)。入る前は社内の公用語は日本語と聞いていました。しかし、入社後すぐに、アメリカ本社から来られた方が社長になって英語が中心になったんです。正直クビになると思いました。

MZ:いきなり社内公用語が英語になって、まったく話せない人がいたら外資系ならクビになってもおかしくないと思います。でも、クビにはならなかったんですね。

藤原:その社長が非常にデジタルに詳しくて、「藤原くんは日本のことをよく理解しているから、うちの本社でデジタルのメンバーと会ってもらう」と急きょアメリカ本社に行き、デジタルマーケティングに関わっている社員に様々なことを教えてもらいました。

 2012年に入社したのですが、当時アメリカではすでにデジタルマーケティングが非常に進んでいました。たとえば、SNSの担当者だけでもたくさんいて、ノウハウも日本とはレベルが段違いだったので、非常に学びの濃い時間を過ごすことができました。

MZ:その後は日本に戻って、アメリカで学んだことを活かしてマーケティング業務にあたったのでしょうか。

藤原:アメリカで学んだベストプラクティスを参考に様々な施策を展開していました。たとえば、オウンドメディアの「ニキペディア」を立ち上げコンテンツマーケティングを行ったり、テレビCMやインフォマーシャルを活用してネットに集客したり、LTVのモデルを考え投資回収を設計したりと、4年間マーケティング施策を設計・実行していました。

MZ:この頃から、藤原さんがデジタルマーケティングに強い人材というイメージが作られてきたのですね。

藤原:ガシー・レンカー・ジャパンに入って以降、イベントやセミナーに登壇する機会が非常に増えました。私としても人前で話すと自身の成功事例がなぜ成功したのかを整理することができますし、また新たなベストプラクティスを作るためのチャレンジにも取り組めるので、非常にメリットがあると思い誘われたら積極的に登壇するようにしていました。

MZ:これだけ順風満帆な中で、藤原さんは独立を決められていますね、それはなぜでしょうか。

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独立に至った理由と独立後に大事にしていること

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2020/04/27 08:00 https://markezine.jp/article/detail/33253

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