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外出自粛によって生まれた新たなトレンド“巣ごもり消費”に、企業はどう対応していくべきか?


 新型コロナウイルスの影響を受け、生活者の行動は大きく変化している。本稿では外出自粛によって生まれた“巣ごもり消費”という新たなトレンドに着目。生活者、インフルエンサー、そして企業に起きた変化を解説する。

外出自粛から生まれた新たなトレンド“巣ごもり消費”

 新型コロナウイルスの影響を受け、外出自粛により生まれる新しい消費需要“巣ごもり消費”が注目されている。

 “巣ごもり消費”とは、外出自粛に伴うEコマース(電子商取引)などの自宅にいながらのショッピングや、ネットを活用したエンターテインメントを楽しむこと。中でも在宅勤務、在宅学習向けの家電商品、自宅空間を快適にすべく購入する家庭用品、余暇時間を充実させるオンライン上のエンタメコンテンツ(ゲーム、VOD)などの消費が拡大している。

※タップで拡大します

 実際、世界の中で最も早く新型コロナウイルスの感染拡大被害が大きくなった中国における“巣ごもり消費”のトレンドでは、「スマホを見る」「ゲームをする」「仕事をする」「SNSを見る」「動画を見る」が上位5位を占めており、余暇時間を「暇つぶし」に使っている傾向が顕著だった(トレンドExpress調査より)。

※タップで拡大します

 こうした消費者の動きに付随し、中国ではLIVEインフルエンサーの動きがより活発化しているが、日本でも同様のことが起こるものと予想する。中国では以前よりキャッシュレス比率の高さによりLIVE配信とECの融合が非常に早く、とりまくマーケットも急拡大している。

 売り手と買い手がインタラクティブなコミュニケーションをとりながら商品を訴求できるLIVE配信において、実際に手に取らないとわからないような商品の使用感やサイズ感などもわかりやすく伝えることができる特徴があり、実店舗で販売員と会話しながら買い物をする感覚でインフルエンサーとのコミュニケーションを楽しむ接点が増えている。

 一方、日本国内はあくまでも自粛要請というレベルではあるものの、大手百貨店やトレーニングジムなどの軒並み休業を余儀なくされ、外出頻度低下による消費者の買い物における購入品ならびに消費手段の変化が起きている。ただ、日本においては、インフルエンサー自身のリアルタイムで売り込む販売力が今後の課題となる。

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この記事の著者

泉 健太(イズミ ケンタ)

タグピク株式会社 ファウンダー 兼 取締役会長
アルゴリズム研究所 所長

1979年長崎県生まれ。慶應義塾大学総合政策学部(SFC)卒業後、大和証券SMBC株式会社に2003年入社。同社及び米Citigroup Inc.の投資銀行部門を経て、2010年9月、株式会社フルスピード(東証マ:2159)の企業再生人と...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/05/11 09:29 https://markezine.jp/article/detail/33310

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