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withコロナ時代の生活者ニーズを「鮮明に」捉える ヤフーが語るこれからのビッグデータ活用

「詳細なペルソナ」によりニーズの解像度を向上

 もうひとつのサービス、「DS.INSIGHT」には、主な機能として検索データを中心に生活者の興味関心を可視化する『People』と、位置情報を中心に特定エリアにおける生活者の実態や動きを可視化する『Place』の2つがある。

 「DS.INSIGHT People」の主な機能には、同時に検索されたキーワードを検索量とともにランキング形式に可視化や、特定の検索ワードから関連ワードを導き出す「キーワードマップ」、検索した前後の動きからニーズを把握する「時系列キーワード」、「検索推移」などがある。

 一方の「DS.INSIGHT Place」は、特定市区町村における「人口推移」や、「来訪者・住民属性」の確認、指定地域に来訪している人がどこから来ているか「来訪元の市区町村ランキング」などの機能を備えている。

 セッション当日は、実際の画面によるデモンストレーションが行われ、活用事例も紹介された。

トレンド把握

 講談社のファッション誌『VOCE』の編集部では、雑誌の企画に活用している。それまでは勘や会話から企画が出されていたが、検索上昇ワードから読者に反響のありそうなファッションに関するキーワードを抽出し、編集部内で情報共有がされるようになった。

購買ジャーニー可視化

 ある自動車用品小売店では、タイヤ購入からのクロスセルができていないという課題から、「タイヤホイールセット」を検索した人の時系列キーワードを調査。それで見ると1日後に「レーダー探知機」、3日以内に「バックモニター後付け」、「車中泊マット」というように、どのタイミングでどのニーズが発生するかが把握できたため、プロモーションに活用した。

反響確認・コーナー企画

 テレビ局で活用された際は、番組で取り上げた商品の反響を可視化できるようにしたいと、放送後の効果検証に使用。検索推移や共起ワードから、どの程度の人が注目したかを可視化した。

プライバシー最優先で安心できるデータ活用へ

 これらのデータソリューションには、続々と新機能が追加されている。最近では「時系列キーワード」からさらにニーズを顕在化しやすくするためのカテゴリフィルタや、DS.INSIGHT Placeのエリアをより詳細に設定ができる機能が追加された。また今秋に向け、現状特設サイトを通して提供しているDS.INSIGHTデータを、APIで提供できる「DS.API」のサービスも準備中だ。

 最後に、谷口氏はそうしたサービスを展開するうえで、プライバシー保護を最も重要なこととして考えていると強調した。

 「当社のサービスやソリューションでは、プライバシーに対する取り組みを最優先のものとして考えています個人情報が含まれない統計データでの提供となりますので、安心してご活用いただければと思います」(谷口氏)

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この記事の著者

畑中 杏樹(ハタナカ アズキ)

フリーランスライター。広告・マーケティング系出版社の雑誌編集を経てフリーランスに。デジタルマーケティング、広告宣伝、SP分野を中心にWebや雑誌で執筆中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2020/10/21 11:00 https://markezine.jp/article/detail/34414

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