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アフィリエイト広告という投資に透明性を バリューコマースが技術連携でアドベリフィケーション対応を強化

複雑化する不正手法 アドフラウド・ブランドセーフティ対策の専門ベンダーとシステム連携で対応

 今回、バリューコマースが技術連携によって対策を強化した、アドフラウド、ブランドセーフティとはそもそも何か。バリューコマース 緒方秀寿さんに改めて解説してもらった。

 「アドフラウドとは、不正な手段によって広告予算が不当に消化させることを意味します。たとえばクリック課金の広告において、botにクリックさせることで、不当な広告課金を発生させるという手口があります。アフィリエイト広告(成果報酬型課金)の視点では、消費者のブラウザに不正にCookieを付与することで、オーガニック検索経由のものをあたかもアフィリエイト広告経由であるかのように見せかけ、報酬を発生させるという事例もあります。広告主にとっては、不当な広告報酬を支払うことになり、最終的にはROI(投資対効果)の低下につながります。

 ブランドセーフティとは、不適切なコンテンツへの広告掲載によって広告主のブランド毀損につながるのを防ぐことです。代表的なブランド毀損の例として、公序良俗に反する不適切なコンテンツにアドネットワークなどを通じて広告が配信されるというものがあります。コンテンツ自体は問題なくとも、たとえば飛行機事故について報道しているページに航空会社様の広告の掲載は控えるといった配慮も求められます。バリューコマースでは、事前・事後に掲載メディアを確認し、提携を判断してきました。しかしながら、提携後に運営方針を変更されたり、コンテンツごとの対応など柔軟性も求められるようになってきました」

アドフラウド(広告不正)の取り組み
ブランドセーフティの取り組み

 技術の発展により不正手段が複雑化、それぞれの分野の専門企業でなければ対応が追いつかなくなってきた。そこで今回バリューコマースは、アドフラウド対策ではSpider Labs (スパイダーラボズ)、ブランドセーフティ対策ではMomentum(モメンタム)と技術連携を行ったのだ。

 「企業様に安心してご利用いただくためにも、第三者の視点を入れることが必要だと考え、技術連携を行いました。2社ともに、グローバルで認められる高い技術を持っているのが特徴です」(田邉さん)

 Spider Labs は、アドフラウド対策ツール「Spider AF」を開発・提供。米国のデジタル広告の透明化に取り組む認証機関TAG(Trustworthy Accountability Group)の不正防止部門で認証を取得している。モメンタムはアドベリフィケーションソリューションカンパニーで、国内3,000万サイト以上のサイト情報を保有する。TAGのトラステッド・パートナーであり、グローバルで認められる技術力の持ち主だ。

 バリューコマースでは、2社とそれぞれデータ連携。バリューコマースから広告配信情報を提供し、自社のデータと突き合わせて不正情報を戻してもらう仕組みを整えた。加えてブランドセーフティ対応で連携したモメンタムは、バリューコマースが提携する掲載先メディアのサイトクローリングも実施する。

 今回の取り組みを受け、バリューコマースへの広告主からの問い合わせは急増。既存顧客は「こちらで対応することはないか」と積極的な姿勢を見せ、新規顧客は「こういった取り組みを行っているなら」と導入にさらに前向きになったり、アドベリ対応していない別のアフィリエイトサービスからの乗り換えを検討する場合もあると言う。

 「広告は企業にとって投資ですよね。新規開拓など、前向きな活動に投資しようとしているお金が、アドフラウドなどネガティブな手法で費やされてしまう事態を、広告主が避けたいと考えるのは当然だと思います。バリューコマースでは、投資に対して正確な成果をお返しし、さらに前向きなマーケティング活動に取り組んでいただけるようにしたいのです。消費者にとっても、不正な広告を経由しての購入はデメリットです。今回の技術連携で終わりではなく、今後ますます、アフィリエイト広告の透明化に向けて取り組む考えです」(田邉さん)

次のページ
中長期的な視点で広告主、メディア、消費者にメリットを

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【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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2020/11/05 10:00 https://markezine.jp/article/detail/34764

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