デジタルマーケターなら、テレビCMは怖くない
MZ:普段渡部さんはデジタルマーケティングやデータ活用・分析が主な業務だと思いますが、今回テレビCMを担当してみていかがでしたか。
渡部:正しい計測の仕組みやツールを用いれば、効果も測ることができ、デジタル広告で培ってきたノウハウが活かせるのを感じました。デジタル広告ほどではまだありませんが、それでもデイリー単位でPDCAサイクルが回せるようになりつつあります。
テレビCMに対して怖いイメージを持つ方もいるかもしれませんが、デジタル広告同様に検証できる仕組みが整ってきているので、デジタルマーケターこそテレビCMにチャレンジしてほしいですね。
MZ:ちなみに、今回のノバセルでの運用型テレビCMの取り組みによって、得られた学びや知見はありますか。
渡部:ビジネスと天気に大きなつながりがあるということですね。天気を軸にクリエイティブや放映する放送局などを変化させたことで、今回大きな成果を出すことができました。今回のテレビCMもまさにそうですが、我々は気象データを活用してビジネス課題を解決していくウェザーテック(WxTech®)というサービスを提供しており、その認知も広げていきたいと考えています。
その中で、我々自身が天気をもとにビジネスを伸ばすことができたので、ここで得られた知見を我々のお客様にも共有していきたいと考えています。
成功事例をもとに天気連動型のテレビCMで協業
MZ:最後に、今後の展望をお願いします。
手塚:先ほど渡部さんからもありましたが、天気とビジネスには大きな関係があることが今回の取り組みでわかったので、ラクスルとウェザーニューズの両社で協業し、「天気連動型テレビCM」の提供を2020年の7月より開始しました。
ノバセルアナリティクスによる放映番組単位での効果分析データとウェザーニューズの持つ気象データを掛け合わせ、各広告主にとって効果の高い天候条件とテレビCMの放映枠を見つけ出し、運用を回していけるサービスです。2社が提供する放映効果と気象データの分析を強みとし、企画から制作、放映、分析までを一気通貫で提供しています。さらに、11月からは効果の高い番組に絞り、最短7日前からピンポイントでの出稿を可能にしました。今回の事例で天気と特定の放映枠に合わせたテレビCMの効果が高いことは明らかです。
さらに実際の購入検討に先駆けて、一定の条件はありますが過去放映の分析からご対応することも可能となっています。これにより活用いただける機会が一層広まっておりますので、ぜひ他の広告主の方にもご利用いただきたいですね。
MZ:渡部さんはいかがでしょうか。
渡部:現在協業で提供を始めたサービスでは、天気によってクリエイティブを差し替えるだけでなく、自社のビジネスにとって最適な天気の日に出稿量の強弱を付けることができます。
テレビCMは発注したら手を付けられないイメージをお持ちの方も多いと思いますが、今回の事例でも明らかなように、柔軟な運用が可能になりつつあります。そこに可能性を感じたデジタルマーケターにはぜひ今後テレビCMにチャレンジしてみて欲しいですね。
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