トライベックの調査・分析機関であるトライベック・ブランド戦略研究所は、有力企業240社の企業情報サイトについてユーザー調査を実施した。
同調査では、業種別に抽出した企業情報サイトのユーザーが対象サイトのコンテンツを閲覧・評価。対象の企業情報は、「会社案内」「ニュースリリース・プレスリリース」「技術情報/品質・安全・安心への取組み」「CSR/サステナビリティ・環境への取組み」「IR情報」「理念・ビジョン」の6コンテンツからなる。総合ランキングであるCCサイト指数は、上記6コンテンツそれぞれの総合評価(5段階評価)の平均により算出された(非上場企業は「IR情報」を除く5コンテンツ平均により算出)。
以下、一部内容を紹介する。
サントリーが2年連続トップに。2位のトヨタ自動車は大幅ランクアップ
CCサイト指数は、サントリーが2年連続トップ。次いで2位トヨタ自動車、3位資生堂となった。
サントリーの評価をコンテンツ別に見ると「会社案内」「ニュースリリース・プレスリリース」「技術情報/品質・安全・安心への取組み」で1位、「CSR/サステナビリティ・環境への取組み」で2位、「理念・ビジョン」で3位といずれも高い評価を得ていた(非上場のため「IR情報」は評価対象外)。
サントリーの企業サイトでは、メインビジュアルをはじめサイト全体を通して、同社の企業理念「水と生きる」を訴求。サイト内のコンテンツは、ユーザーが企業の思いに触れながら企業への理解を深められるような構成となっている。ユーザー評価においては「企業への理解が深まった」との回答が多かった。
2位のトヨタ自動車は、「会社案内」「ニュースリリース・プレスリリース」「理念・ビジョン」の3つのコンテンツで、スコアを大きく伸ばした(2019年調査・19位)。「モビリティカンパニー」や「サステナビリティ・SDGs」などの理念やビジョンを強く打ち出すことで、「企業の姿勢が伝わる」「方針が明確である」などのユーザー評価につながった。
その他、2020年はランキング上位に食品・水産や化学・繊維に属する企業が多く並んだ。コロナの影響による強い社会不安の中、食品・水産分野の食にまつわる「おうちじかん」の提案や社会貢献、化学・繊維分野の事業を通じた感染症対策の取り組みなどが高く評価されたものと考えられる。
【調査概要】
調査主体:トライベック(トライベック・ブランド戦略研究所)
調査手法:ネットを通じたアンケート調査
有効回答:1万3,200人
調査期間:2020年10~11月
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