Z世代向けマーケティングソリューションとしてTikTok広告を活用
MZ:TikTok For Businessの広告ソリューションも活用したと聞いています。その理由を伺えますか。
宮:我々の取引先であるラグジュアリーブランドは、当時TikTok進出がまだあまりされていない状況で、上記のような可能性があると仮定し広告に関しても開拓を試みました。活用目的としては、Z世代が多く集まるプラットフォームという印象がありますので、広告主の皆様と一緒に新規ユーザーへTikTokを通して様々な角度でのアプローチができるのではと考えました。
MZ:クライアントに対し提案する前にテストで検証などを行ったのでしょうか。
宮:最初は『VOGUE JAPAN』のアカウントで広告をテスト運用していました。他のソーシャルメディアでも同じ広告を回していたのですが、結果としてTikTokが再生数やクリック数やシェアなどのエンゲージメントが高いことがわかりました。クリック数に関しては想定の2.5倍を記録していました。この結果を踏まえ、広告主の皆様にも提案できると思い2020年7月からテスト的にTikTokでの広告配信パッケージの販売を開始しました。
MZ:このときはTikTokに最適化した広告素材を配信していたのでしょうか。
宮:そうですね。2種類の素材を配信しており、1つはYouTube素材を切り取った横型動画のもので、もう1つは縦型動画でTikTokのプラットフォームに合わせた編集したのですが、2つ目のほうが広告配信では非常に高い結果が出ました。しかしこの段階ではあくまでフォーマットという観点ですので、引き続きコンテンツの訴求方法・楽曲・構成に関して検証を続けています。
ラグジュアリービューティーブランドで成果も
MZ:実際にクライアントとの事例も生まれているのでしょうか。
宮:既に、ラグジュアリービューティーブランド様との取り組みでは、Facebook、Instagram、TikTokで広告配信を行い、『VOGUE GIRL』のタイアップページに誘導するキャンペーンを実施しました。その結果、最もクリックされ、動画再生数も多く、いいねも多かったのがTikTokの広告でした。そのため、今回のキャンペーンでは徐々にご予算をTikTokに寄せていき効果を最大化しました。
ブランドの担当者の方からは「出稿したことのない媒体だったが、新しいユーザーにリーチもできて効果も高かった」と良いフィードバックを受けています。引き続き2021年のプランでも積極的にTikTokを提案させていただければと思っております。
これまでTikTokではゲーム業界や漫画業界の広告出稿が多い印象でしたが、今回ラグジュアリーブランドを扱うコンデナスト・ジャパンが受け入れられることがわかりました。これからブランドの皆様との取り組みを増やしていけるよう積極的に提案をしたいと考えています。