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現代の女性マーケターへ送る、キャリアを考えるヒントと材料

女性視点・ライフイベントを強みにする。女性マーケターのキャリアの考え方


あえてロールモデルは探さない

 もうひとつ、意識したいことがあります。それは、ロールモデルを探さないということです。働く環境や家庭の環境、そして自らの価値観などは100人いたら100通り。これだけ多様化している現代においては、型にはまったロールモデルを探すのではなく、モデルケースを知ることが重要だと考えます。

 色んなケースを知ることで、自分の可能性や選択肢を広げる。多数のモデルケースの中から自分に取り入れられそうなものをピックアップしていく。これこそ、変化が激しく選択肢の多い現代の女性がキャリアを築いていくために必要なことだと私は思います。

 また、ライフイベントは計画通りにいくものでもありませんよね。想定していなかったことも起こるでしょう。そこで重要なのは、「想定外の事態も想定内にする」ことです。様々なケースを知ることで、想定外のことが起こった時に、対処の仕方や自分の打ち手を増やすことができます。

自分と丁寧に向き合い、自分の軸を知る

 私は、大手からスタートアップ、ベンチャー企業と様々な規模の組織で働くことを経験し、また経営に近いところで経験を積ませていただく機会に恵まれました。だからこそ、ライフイベントを機に第一線から遠のく女性、諦めざるを得ない女性を多く見てきました。企業規模問わず、女性が働き続けるには課題がたくさんあるのです。

 では、女性が自らが目指すキャリアを実現するには、どうすればいいのでしょうか。私は、アンコンシャス・バイアス(※)に囚われず、自分の軸を持つことが大事だと考えています。色々な情報や周囲の声に惑わされることなく、納得して自分のキャリアと人生を選択していくために、外的要因に左右されないために、まずは自分と向き合う時間を作ってみてください。なぜかというと、答えは必ず自分の中にあるから。何かを判断する時、迷った時にも自分の軸があると、自信をもってポジティブに選択できるはずです。

 こうした思いで、私は2018年に働く女性のナレッジシェアコミュニティ「Mrelations」を立ち上げました。参加者のみなさんから「こういう場所がほしかった!」という声をいただき、現在は会員制のオンラインコミュニティ「Mrelations PLUS」として運営しています。

 クローズドな場所だからこそ、キャリアやライフイベントについて、安心して深い話ができる。様々なモデルケースやナレッジに触れることで、自分のキャリアについて選択肢や可能性をより具体的に考えることもできます。オンラインで参加できるコミュニティは増えているので、そうした場を利用して、自分と向き合う時間を作ってみてはいかがでしょうか。

(※)アンコンシャス・バイアス:自分自身が気づけていないものの見方や捉え方のゆがみ、偏りのこと。

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この記事の著者

志賀 祥子(シガ ショウコ)

東京都出身。上場企業からベンチャー企業まで幅広い組織で広報責任者や経営戦略室立ち上げに従事。2015年に将来の育児期を見据えて独立しリモートでのコンサルティング事業を立ち上げる。出産を経て2019年に株式会社MaVieを創業。経営視点を持つ企業広報・ブランディングの専門家として、各種戦略立案から施策まで一貫して支援...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/07/08 15:12 https://markezine.jp/article/detail/36616

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