7月19日、博報堂の新規事業開発組織「ミライの事業室」は三井物産とともに、東京・渋谷エリアを対象とした市民共創まちづくりサービス「shibuya good pass」の本格的なテスト運用を開始する。
同サービスは、両社が共同で進める、生活者を中心としたまちづくり構想「生活者ドリブン・スマートシティ」を実現するために、博報堂が渋谷エリア向けに開発したデジタルサービス。
渋谷の街のお店や、渋谷で開催されるオリジナルイベント・講座で使える約40種類「good ticket」の発行や、生活者の声をまちづくりや政策に反映させるためのオープンプラットフォーム“decidim”や、サービス向上のためのアンケート機能、また、次の3つのオリジナル都市サービスが提供される。
good energy
地球環境にやさしく、まちの力に変わる、エネルギーサービス。共同購買に参加することで普段の電気代を安くでき、また、購入料金の一部は渋谷の街づくりやコミュニティの活動支援に還元される。
good place
好きなオフィスを、好きな時に、選んで使えるワークプレイスサービス。コロナ禍で働く場所の在り方が大きく変化した今、新しい働き方に寄り添ったワークプレイスが提供される。
good mobi
指定エリア内、月額定額で乗り放題できる相乗りモビリティサービス。スマホアプリを使って、目的に合わせた小型車やマイクロバスなどの車両を呼び出すことができる。
利用者はWEBブラウザアプリ上で会員登録することで、街で“goodな体験”や、街をより良くするためのアイデアを発信・応援できるようになり、まちづくりに参加できる。
博報堂では、2020年11月の構想発表以来、さまざまな連携サービスの検討やシステムの開発を進め、7月19日、一連のサービスのポータルとなる会員ページのテスト運用を開始し、9月末までをテスト期間として、多様なサービスを順次開始していく。テスト期間の登録料・使用料は無料。
利用者や連携サービス提供者からの感想や意見を反映させて、本格サービス開始に向けた準備を進めていく。
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