SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

定期誌「MarkeZine」

第68号(2021年8月号)
特集「ブランドの魅力が伝わる、戦略的な顧客接点」

定期誌購読者なら
誌面がウェブでも読めます

業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究

販売部数は女性誌1位!快進撃が止まらない雑誌『ハルメク』に学ぶ、共創型コンテンツの作り方

 月間平均37.3万部で女性誌の中で販売部数トップ(日本ABC協会発表)の『ハルメク』。その秘密はデータに裏打ちされた顧客理解の徹底と、読者との「共創」によるコンテンツ制作にあるという。今回は、同雑誌編集長の山岡氏とシンクタンク「生きかた上手研究所」の梅津氏に、現在のシニアのトレンド、読者とともに作り出す共創型コンテンツ制作の極意を聞いた。

半年間で月刊平均5万部増!販売部数は女性誌第1位のハルメク

――現職でどのような業務やミッションを担っていらっしゃるのでしょうか。

山岡:雑誌ハルメクの編集長をしています。主に毎月の特集を決めたり、連載の新企画を開始したり、取材対象を選定したりといった雑誌の中身の最終決定を行っているほか、作った雑誌を販促するためのマーケティングの責任者もしています。また、当社は雑誌以外にも、Webメディア、講座、イベントなどをコンテンツとして取り扱っていますので、それらコンテンツ全体の事業責任者も兼ねています。

梅津:私は「生きかた上手研究所」というシンクタンクの所長をしています。「生きかた上手研究所」では雑誌・Web・イベントといったコンテンツと、通販でファッション・コスメ・食品・暮らし・インナー・健康食品・ヘルスケアといった商品開発やカタログ作りに役立てるための調査をしています。あとはシニアの意識やトレンドに関しての基礎研究や、商品が誌面に掲載されたあとの事後調査も行っています。最近はシンクタンクでの情報も生かして社外のコンサルティングやプロモーションなども行っています。

――月間平均販売部数37.3万部と、日本ABC協会が発表した2020年下半期(7月~12月)において、販売部数は女性誌で第1位だと聞いています。具体的にどのようなコンテンツを展開しビジネスを展開されているのでしょうか。

『ハルメク』2021年9月号

山岡:ここ4年くらいで読者が激増したのですが、主な読者である60代・70代の女性が関心のあること、悩んでいることに答えるコンテンツを届けています。美容などの女性誌的な内容もあれば健康・年金といった世代に寄せたものもあります。

 最近人気の特集ですと、コロナ禍で社会のデジタルシフトが進む中、シニア女性が取り残されがちなので、スマホ操作やインターネット活用の基本を解説する特集も組んでいます。年間12号、ほぼすべての特集をご支持いただいた結果、販売部数が伸びています。

シニアの8割以上がスマホ所有 コロナ禍でインサイトが変化

――コロナ禍となり1年以上が経ちましたが、シニア女性のトレンドやインサイトの変化をどのように見ていらっしゃいますか。

梅津:会うごとにコロコロ気持ちが変わっている実感があります。この間は次のようなコメントをいただきました。

 「友達と会わなくなった分、自宅でゆったりとした1人の時間を楽しむようになった。自分が本当に好きなものは何かじっくりと考えるようになった。人の言葉に惑わされずに自分がやりたいことを見たいことを優先するようになった。人付き合いのストレスがなく、ラクな反面、外の刺激があってこそ楽しかった日々を懐かしく、やはり誰かに会いたいと思ってくる。家族以外の人からの刺激が必要だと最近感じている」(70歳女性)

 こういったコメントはこの方だけでなく多くいただいていて、どんどん気持ちが変わっていっています。

 たとえばデジタル領域。コロナ禍も相まってシニアの間でもすごく進んでいます。人と会いたいという気持ちが、オンラインでもいいから会いたいという渇望につながり「Zoomを教えてほしい」という要望も多くいただいています。弊社の調査ではシニア世代のスマートフォン保有率は85%以上と出ています、PayPayをはじめとしたキャッシュレス決済もシニア世代には浸透しています。

 最近行った調査では約6割の方が「ワクチンを接種したら、友達と気兼ねなくお喋りしたい」と回答しています。シニアの方は人とのつながりを渇望しています。1年半の長引くコロナ禍で、つながりの需要が高まっていることが調査結果にも表れています。おそらくコロナが落ち着いたらつながり消費は活気づくのだと思います。

 したがって私たちは……人とのつながりをサポートし、読者がポジティブになっていただけるような商品やコンテンツを用意しておかなければいけないと思っています。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
定性データで悩みを可視化し、2,000枚のはがきで磨いた感性で企画にする

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

齋藤 優(編集部)(サイトウ ユウ)

大学卒業後、広告代理店に入社しマーケターに。主にデジタルデバイス・ヘルスケア製品を担当。その後、事業会社に転職。金融・美容・占い分野のマーケティング・企画・運営・セールスに携わる。マーケティング業界を俯瞰して見てみたいという理由から2020年、翔泳社に入社しMarkeZine編集部に所属。好きな食べ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2021/08/18 09:30 https://markezine.jp/article/detail/36900

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング