リアルタイム性を活かして話題の最大化を
MarkeZine編集部(以下、MZ):17LIVEで配信した峯岸みなみさんの卒業コンサートを訴求軸にTwitterを活用していましたが、まずなぜ17LIVEで卒業コンサートの配信を実施するに至ったのでしょうか。
宮崎:17LIVEでは2020年の大晦日からAKB48との取り組みを進めていて、毎月ライブ配信を17LIVE上で行ってきました。そして5月22日、23日に行われるAKB48の15周年を記念したコンサートにも冠スポンサーとして我々が協賛させていただきました。
同コンサートは、峯岸さんの卒業コンサート・6年越しで行われたチーム8全国ツアーファイナル神奈川県公演・柏木由紀さんが演出を担当するAKB48単独コンサートの3公演で構成されていました。久々の有観客コンサートであることに加え、最後の1期生である峯岸さんの晴れ姿を多くの方にご覧いただきたいことから、ライブ配信を17LIVEで行うとともに、卒業コンサートを軸としたプロモーションの実施に至りました。
MZ:ライブ配信の告知にTwitterを活用した理由を教えてください。
宮崎:「ライブ配信=リアルタイムである」ことを活かして話題化することにより、当日コンサートの実施を知って参加する人も多く集められると考えました。卒業コンサートでは、最後の一期生である峯岸みなみさんの卒業を祝って、レジェンドと呼ばれる卒業生がサプライズで登場するなど、話題になる演出がたくさんありましたが、事前にそれらの内容を告知することはできません。
そのため、ライブ配信中にいかに話題を最大化するかが重要でした。その目的に一番合致しているプラットフォームはTwitterだと判断し、Twitterを活用したプロモーションを企画しました。
渡慶次:また、Twitterの拡散力の高さが活かせる環境にあったのも活用した大きな理由です。AKB48のメンバーの多くがTwitterアカウントを持っており、他のSNSと比較してもTwitterの利用率が1番高い。コンサートに出演するメンバーだけでも100名近くいたので、そこを起点にファンや一般の方に盛り上がりを作れると考えました。
コアファンから徐々に会話が広がる設計を
MZ:では、具体的にどのような施策を行ったか教えてください。
宮崎:コンサートの情報を解禁した3月29日以降、17LIVE上でコンサートに関連した特別番組の配信を行い、毎回出演メンバーを変えながら当日までのカウントダウンを行っていました。
そして、Twitter上では、アプリインストール目的の広告を展開しつつ、AKB48の公式Twitterアカウントでメンバーがコンサートのカウントダウンをしている動画ツイートを第三者配信していました。
これらの取り組みで狙っていたのは、今のAKB48を追ってくれている人に向けて情報を広げていくことです。コアファンから広げていくプロモーションを設計していたので、最初はコアファン向けの告知を強めるようにしました。
MZ:アプリインストール広告のクリエイティブも卒業コンサートに関する内容だったのでしょうか。
宮崎:そうですね。加えて、「17LIVEをダウンロードすれば無料で見られる」点も訴求するクリエイティブにしていました。