失敗を生かす文化になっているか?
アクセス解析はWebサイトの成績表のようなもので、実施した施策の結果やサイトの課題を明らかにしてくれます。課題が明らかになったとき、会社や上司のとる態度の違いが、アクセス解析の活用度合いに影響があると感じています。
アクセス解析によって課題が明らかになった際に「問題点がわかってよかった、早く直そう」という態度を取る会社と、「駄目じゃないか!」という態度を取る会社があります。後者のような失敗を活かす文化のない会社では、担当者のやる気も萎えてしまい、結果としてアクセス解析が活用されない状態になってしまいます。
ここまでアクセス解析活用における組織上の課題について紹介しました。このような組織面における課題は残念ながら担当者一人の努力で解決できない場合が多いです。ここは管理職が中心となり、経営者や役員レベルにアピールしていくことが重要でしょう。
この記事を読んでいるみなさんが担当者ならこの記事が上司との交渉ネタとして役立てばと思いますし、管理職の方ならみなさんの会社が上の課題に当てはまっていないか是非確認してみてください。
おわりに
今回含め、これまで13回にわたりアクセス解析関連の記事を書いてきました。個人的にはアクセス解析はWebの効果を改善するために非常に重要な業務だと感じていますし、また実際にアクセス解析を活用して多くのサイトを改善してきました。
みなさんがアクセス解析活用に課題を抱えたとき、改めてこれまでの記事を見て頂き、何かしらの参考になればと思います。
また、いろいろな方からお聞きした課題や悩みに対して、自分なりにコメントしたり、考えを書いたりしたサイトを作っています。役に立つものもあるかもしれませんので、よろしければ下記のサイトに目を通してみてください。
Webマーケター40の悩みについて
一旦この連載は終了しますが、来月からは別の連載を始めます。ネタはアクセス解析になりますが、皆さんの理解が深まるよう切り口を変えた連載にしたいと思っています。お楽しみに!