80%のコスト改善も!課題意識層ターゲティングVS検索行動ターゲティングの結果
MZ:課題意識層ターゲティングvs検索行動ターゲティング、結果はどうだったのでしょうか?
飯塚:Yahoo! ディスプレイ広告とYouTubeの両方で、課題意識層ターゲティングのほうが高い成果を得られました。
たとえば、YouTubeでは検索行動ターゲティングのCPVが5円だったのに対し、課題意識層ターゲティングでは1円となり、単純比較で80%のコスト改善が実現しました。動画広告の完全視聴率に関しても、検索行動ターゲティングは11.9%でしたが、課題意識層ターゲティングは19.5%まで改善しました。それだけ、ウル・オスというブランドに関心の高い人にリーチできたと考えられます。
Yahoo!ディスプレイ広告においては、CPCを198円から120円まで下げることができました。
小島:もともと配信していたセグメントではボリュームに限界があったところを、リサーチを活かしたターゲティングを行うことで、必要な人により精度高く広告を配信できることを実感しました。悩みを抱えている人に、しっかりウル・オスの情報を届けられているということなので、ブランドとして非常に良い取り組みであると思っています。
Cookieの代替手段としても。幅広くデジタル広告領域をサポートしていきたい
MZ:これからどのような施策につなげていきたいですか?
小島:今回、ニオイ対策というキーワードの効果が高いことがわかったので、ターゲットに刺さるコンテンツ作りに活かすなど、様々なプロモーション施策に取り入れ、ポテンシャルのあるユーザーに訴求していきたいと考えています。
飯塚:年々Cookieなどのトラッキングデータへの規制が本格化し、代替手段を模索している企業も多いと思います。Macromill Adsが、その代替手段のひとつとしてお役に立てればよいですね。ウル・オスでのお取り組みに関しては、今回は認知の獲得・興味の喚起を重点にした施策でしたが、今後はその後の購入・購買までつなげていくチャレンジをしたいですね。
MZ:最後に岡さんから、今後の展望をお聞かせください。
岡:まだベータ版になりますが、10月に「Macromill Ads Creative」というソリューションを提供開始しました。これは、マクロミル独自のデータアセットと消費者理解に基づく独自のフレームワークを用いて、クリエイティブ制作をサポートするものです。これまで属人的に行われる傾向の強かったクリエイティブ制作領域に対して、独自のアプローチによる支援をしたいと考えています。
マクロミルはリサーチ事業からスタートし、消費者パネルの方々の協力を得ながら、市場の声、購買データ、デジタルログなど様々なデータを収集・蓄積し、お客様に提供してきました。このアセットをベースに、総合マーケティング支援企業として、独自性のあるマーケティングソリューションを引き続き提供していきたいと考えています。