クラウドサーカスは、企業に勤める3,655名に対し、「マーケティングオートメーション(以下、MA)に関する意識調査第5弾(2021年版)」を実施。調査結果を発表した。同社はMAに関する意識調査を2017年から年に一度実施しており、今回で5回目。同調査の結果は、これまでの推移や新型コロナウイルス流行前後の変化、MA導入の有無で比較されている。
MA導入率は年々微増、昨年の15%から17%へ
「MAを導入している」と回答したのは全体(1,588名)の17%(268名)だった。MA導入率は過去の調査結果を振り返ると2017年11月:7%、2018年10月:10%、2019年10月:13%、2020年10月:15%と年々微増していることが分かった。
MAを導入しない理由1位は5年連続で「導入費用が高いから」
MA非導入企業のうち、MAを知っていると回答した181名へMAを導入しない(検討出来ない)理由として当てはまるものを聞いたところ、「導入費用が高い」21%、「月額費用が高い」17%が上位だった。2017年から2021年まで5年連続で、MAを導入しない(検討出来ない)理由1位は「導入費用が高いから」となった。
MA導入経験者の79%が「専門家の意見が必要」と感じている
MAを導入している、もしくは導入したことがあると回答した237名に対して、改めてMAを導入するとしたらどのようにするかを聞いた。「コンサルティングは導入せず、自社ですべておこなう」と回答した人は21%(49名)だった。費用がかかったとしても、コンサルティングが必要だと感じている人が多いことがわかった。
MA導入の有無で「受注数(新規契約数)が増えた」の回答に差
新型コロナウイルス流行前と比べて、受注数(新規契約数)はどのように変化したかを聞いたところ、MA導入者(306名)のうち28%(86名)が「受注数(新規契約数)が増えた」と回答した。一方、MA非導入者(1,239名)は「増えた」が8%(92名)に留まり、MA導入者と非導入者間でコロナ禍の受注数(新規契約数)に明確な差があった。
【調査概要】
期間:2021年10月21日~10月22日
方法:インターネット調査
対象:企業に勤める全国の20代〜60代の男女3,655名
【関連記事】
・上場企業のMAツール導入率は11.3% 1年間で2.4ポイント増加【Nexal調査】
・オンラインイベント主催経験はコロナ禍で9割に/オンラインコミュニティは交流に課題【Peatix調査】
・企業の53%が「他社との競争が厳しくなっている」と回答【ガートナー調査】
・SDGs関連の活動をする企業の93%が「活動を社内外に発信できていない」と回答【プルークス調査】
・マーケターの最優先項目は「イノベーションの推進」/この1年で動画の価値が向上【セールスフォース調査】