アプリを通じてコミュニティを形成する
──表示スピードが速いことは、どのECサイトにも重要ですもんね。そのような基本的な機能を改善し続けることがリニューアルの第一歩なのが理解できました。アプリのリニューアルに関してはいかがですか。
アプリのリニューアルでは、コミュニティの形成を重要視しました。コミュニティというと、ユーザー同士がコミュニケーションすることだと思いがちですが、私は一つのテーマに共感して人が集まることがコミュニティにおいて重要だと思っています。私たちがお客様に共感してもらえる情報をアプリで発信することで、そこに人が集まる状態を作ろうとしました。
また、アプリの代表的なKPIにMAUがありますが、MAUを引き上げるにはアプリを立ち上げるきっかけ作りが必要です。商品を購買するときだけ利用するアプリにしてしまうと、当然アプリの起動回数は少なくなる。そうならないよう、アプリ内のコンテンツを充実させることで、ものを買ってもらうだけでなく、洋服を通じてライフスタイルを作るところまでサポートできるアプリにしたいと考えました。
──ユナイテッドアローズが提案する洋服やライフスタイルに共感した人が集まるコミュニティになることが、アプリの役割というわけですね。現在はどのようなコンテンツを発信しているのでしょうか。
現在は最新アイテムや店舗スタッフによるスタイリング、季節ごとのトレンドなどを紹介するコンテンツを展開しています。今後、社内・社外のライターや各ブランドの担当によるコンテンツを随時拡充していきます。
また、昨今ではファッションを取り扱う企業にとってサステナブルが重要なテーマになっています。ユナイテッドアローズでもオウンドメディアの「ヒトとモノとウツワ」内でサステナブルをテーマに「モノ」にクローズアップする連載『PRODUCT』を行っています。そういった私たちの大事にしていることを理解してもらえるコンテンツも発信していきたいと考えています。
