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事例で学ぶ、Z世代・ミレニアル世代へのアプローチ

イメージ調査の結果に危機感。損保ジャパンが若年層との距離を縮めるために制作したWeb動画とは?

社外・社内からの反応は?

樋口:SNSでは、口コミも多く見られていました。中でもTwitter上でソーシャルリスニングをしていたときに、学生の方が今回のWeb動画について友人と話題にしていた、という様子が見られたんです。このように自分ゴトとして話題にしていただくと、いざドライブをするときに損保ジャパンの名前を出していただける可能性も高まります。そうした様子が垣間見えたのはよかったです。

株式会社トライバルメディアハウス マーケティングデザイン事業本部 マーケティングソーシャライズ部 マーケティングコンサルティングチーム シニアコンサルタント 樋口宗一郎氏
株式会社トライバルメディアハウス マーケティングデザイン事業本部 マーケティングソーシャライズ部
マーケティングコンサルティングチーム シニアコンサルタント 樋口宗一郎氏

加藤:今回はテレビにも取り上げていただいたことで、想定していたターゲットより上の世代の方々にも認知いただきました。当社では実施したプロモーション企画について、社内に対してもアンケートをとっているのですが、その結果もポジティブなものでした。「若年層へのアプローチを今後も続けたほうがいいか?」といった設問に対しては、95%以上の方から「はい」という回答が得られています。

久我:それだけ若年層へのアプローチが課題だと感じられているのでしょうね。弊社は代理店さんに保険商品を販売いただくビジネスモデルが中心ですので、代理店さんがどのように感じていらっしゃるかが非常に重要です。同様のアンケートで若年層に向けて実施した今回の企画を代理店さんからも高評価をいただいており、今後のプロモーションを検討していくうえでも良い取り組みになったと感じています。

広く告げる、ではなく「広がるように告げる」

久保:今回の実践を踏まえて、得られた知見や今後取り組んでいきたい施策などあればお聞かせください。

加藤:さまざまな観点で初めての取り組みだったので、最初はどうなるか心配でした。今回の結果を踏まえて単発のプロモーションで終わらせず、これからも若年層へのアプローチを続けていきたいと考えています。

 金融機関、特に保険会社ではこういった若年層に特化したプロモーションを実施している企業はまだ少ないです。当社は、新しいことに挑戦する、チャレンジングな企業、ということが、全社員に共通するスピリットであり強みだと思っています。そういった意味でも、業界をけん引する存在として、新たなことにチャレンジしていきたいと思っています。

久我:社内の方々にも今回の企画目的を理解してもらい、これからもどんどんチャレンジしてほしいと背中を押してもらうことができました。今回の若年層向けのプロモーション以外にも言えることですが、やはり新しいことにチャレンジし、それを理解して、応援してもらえる環境があるのは、会社の成長はもちろんですが、社員一人ひとりの成長にもつながり、非常にありがたいと思います。今後も「お客さまのために、人のために」という強い思いを持ちながら、新しいことにチャレンジしていきたいです。

樋口:弊社では、SNSを前提にすべての施策を考えていく、ソーシャライズという考え方を提唱しています。プレスリリースであれば配信して終わりではなく、それがきちんとメディアに取り上げられ、SNSで広がっているか、リアクションが生まれているか、までを考えていくんです。今回の損保ジャパンさんの取り組みでは、まさにこれが実現できていました。

久保:従来のように広く告げる、のではなく、伝わるように、広がるように告げる、というのがソーシャライズの考え方で、若年層とのコミュニケーションにおいても重要な視点ですね。今日はありがとうございました。

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この記事の著者

タカハシ コウキ(タカハシ コウキ)

1997年生まれ。2020年に駒沢大学経済学部を卒業。在学中よりインターンなどで記事制作を経験。卒業後、フリーライターとして、インタビューやレポート記事を執筆している。またカメラマンとしても活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2022/06/02 08:30 https://markezine.jp/article/detail/38947

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