unerryの運営するリアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank」は、ドコモ・インサイトマーケティングの提供する「モバイル空間統計 人口分布統計(リアルタイム版)」(以下、モバイル空間統計)とのプロダクト連携を開始した。
Beacon Bankには、月間300億件超(2022年6月現在)のGPSやビーコン反応等の位置情報ビッグデータが蓄積され、ピンポイントな来訪検知や、それらを解析した人流の可視化・分析、広告や1to1マーケティングサービスなどを提供している。今回、新たにモバイル空間統計の国内全域500m四方の年代性別の属性別流動人口(推計人数)がBeacon Bankに連携された。
モバイル空間統計は携帯電話ネットワークの仕組みを使用し、ドコモの携帯電話台数をもとにメッシュ単位の人口を推計するシステム。一方、Beacon Bankは、ピンポイントな点での位置情報を蓄積しており、そこから施設や店舗、道路の利用者数など、様々な粒度や切り口で人数を推計できる。
これらの異なる2つのデータを組み合わせることで、ピンポイントな場所の人数・属性推計精度が向上する。
unerryは今後、リテール分野において来店人数の推定および予測の精度向上を図り、弱みのある時間帯・商圏での集客強化といった集客・販促分野でのDXを推進していく。
また、様々な媒体やコンテンツの視聴者が、どこへの来訪・購買などにつながったかなどを解析し、メディア効果の可視化と価値向上にも取り組む予定だ。
スマートシティ分野においても、交通手段別の移動や混雑など実態の分析や、市街地の人の行き来を分析しての回遊促進、人流データを活用した「EBPM(エビデンスに基づく政策立案)」対応のまちづくり支援などを推し進めていく。
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