【イラスト制作:小野寺 美穂(株式会社ラブソル)】
9,200万人に届く!LINE広告を活用するメリット
まずはLINE広告を企業・店舗が活用することのメリットについて、大きく4つのポイントから解説します。LINE広告の概要を知りたい方は、少女漫画で表現した連載もご覧ください。
(1)圧倒的なリーチ力で、ユーザーに広告が届く
LINE広告は、LINEやLINEのファミリーサービスを利用する9,200万人(2022年6月末時点)に広告を配信することができるサービスです。その圧倒的なリーチ力から、LINE広告は商品やサービスを多くの人に知ってもらったり、購入や来店を促したりすることに適したサービスともいえます。
さらにLINEユーザーのうち、ほかのSNSは利用していないユーザーが41.2%(※)を占めるなど、LINEでしかリーチできないユーザーが多いことも特徴です。
(2)幅広い年代層に届く
LINEユーザーの居住地は全国の人口分布比率におおよそ近しく、若年層からシニア層まで幅広い年齢層に利用されています。特に広告への反応が良い35歳以上のユーザーが利用者数の約7割を占める(※)など、広告配信後のユーザーへのアクションにも期待できます。メインターゲット層だけでない新規のユーザーに出合える可能性も高いため、幅広い層のユーザーへ向けて広告を配信してみましょう。
※調査委託先:マクロミル社・インターネット調査(2021年7月実施/全国15~69歳のLINEユーザーを対象 サンプル数2,060)/参照:LINE Business Guide 2022年10月-2023年3月期(PDF)
(3)申し込みから配信までオンラインで完結できる
LINE広告を配信するための広告アカウント(広告配信を管理するアカウント)は無料で作成でき、オンラインで手軽に申し込むことができます。申し込み後は広告の配信までオンラインで完結し、最低出稿金額は定められていないため、予算に応じて少額から運用してみましょう。少額から運用するコツについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
(4)消費行動が活発なユーザーが多い
LINE広告は、トークリストやLINE NEWS、LINE VOOMなどのLINEやLINEのファミリーサービスに広告が配信されます。
配信面の一つであるLINE NEWSを利用するユーザーのうち、新しい商品・サービスをすぐに試すユーザーの割合が22.8%(※)と、一般ユーザーに比べて高いというデータがあります。先述したように、広告に接触したユーザーの行動喚起にも期待できます。
実際にLINE広告を利用する企業の活用目的や評価ポイントは?
リーチ力のほか、さまざまな活用メリットを紹介しましたが、実際にどのような企業が活用し、評価しているのでしょうか?利用状況や企業の声を基に紹介します。
LINE広告はサービス提供以降、アクティブアカウント数の推移が増加傾向にあります。2022年5月時点の業種別出稿アカウント数はコスメ、不動産、ファッション、教育、フード・ドリンクが上位を占めるなど、幅広い業種の企業・店舗で利用されています。
企業・店舗がLINE広告を活用する目的も「新規顧客を獲得したい」「商品・サービスの認知を高めたい」「LINE公式アカウントの友だちを増やしたい」など多岐にわたります。企業や店舗の実現したい内容に合わせて少額から運用可能なのもLINE広告の魅力の一つです。
また、活用している企業からは「ターゲティングの種類が豊富なため、配信効果が高い」「他媒体でリーチができないユーザーにも広告が届けられる」「質の高いユーザーを獲得できる」など、LINE広告ならではの強みが評価されています。
届けたいユーザーに届く!LINE広告の配信機能は?
LINE広告にはターゲットや目的に応じた配信機能が提供されています。ここでは、その中でもまずは活用したい機能を4つ紹介します。
(1)オーディエンスセグメント配信
年齢・性別・属性・地域など、LINEユーザーの「みなし属性(※2)」を基に広告を配信する対象を指定できる機能です。たとえば「福岡県に在住の旅行が好きな30代の女性」など、自社のサービスや商品のターゲットに合わせた細かいターゲティングの設定ができます。
※2 これらのオーディエンスデータはLINEファミリーサービスにおいて、LINEユーザーが登録した性別、年代、エリア情報とそれらのユーザーの行動履歴、 LINE内コンテンツの閲覧傾向やLINE内の広告接触情報をもとに分類した「みなし属性」および、実購買の発生した購買場所を「購買経験」として個人を特定しない形で参考としているものです(「みなし属性」には携帯キャリア・OSは含まない)。「みなし属性」とは、LINEファミリーサービスにおいて、LINEユーザーが登録した性別、年代、エリア情報とそれらのユーザーの行動履歴、 LINE内コンテンツの閲覧傾向やLINE内の広告接触情報をもとに分類したものです(分類の元となる情報に電話番号、メールアドレス、アドレス帳、トーク内容等の機微情報は含まれません)。なお、属性情報の推定は統計的に実施され、特定の個人の識別は行っておりません。また、特定の個人を識別可能な情報の第三者(広告主等)の提供は実施しておりません。
(2)オーディエンス配信
さまざまなオーディエンス(広告の配信対象)データを活用して対象のユーザーに広告を配信する機能です。このオーディエンス配信の一部として、たとえば「Webサイトへの訪問履歴のあるユーザー」「商品やサービスを初回購入したユーザー」などに再度広告を配信するリターゲティング配信も実施できます。
(3)友だち追加
LINE広告を通じてLINE公式アカウントの友だちを集めることができる機能です。友だちが追加されるごとに課金される従量課金制で少額から運用することが可能なため、LINE公式アカウントを活用している企業には特におすすめです。自社の商品やサービスに関心度の高い友だちの増加が期待でき、LINE公式アカウント上で継続的なコミュニケーションをとることで商品の購入やサービスの利用につなげていくこともできます。
(4)類似配信
たとえば過去にコンバージョンしたユーザーデータや、自社で保有する顧客情報などのオーディエンスに類似したユーザーをLINEユーザーの中から新たに探し、広告を配信できる機能です。
なお、「オーディエンスサイズ」は類似度ではなく、類似するユーザーの数を表します(1〜15%もしくは「自動」の選択が可能)。指定するオーディエンスサイズのパーセントが小さいほど、類似したユーザーに広告を配信できますが、リーチできる人数が限られます。一方、オーディエンスサイズのパーセントが大きいほど、広告でリーチできる人数が増える分、似ているユーザーの割合が少なくなります。
入札や効果計測に便利!配信効果を高めるおすすめ機能
LINE広告では配信機能のほかにも、運用の負荷の軽減に役立つ機能や効果計測を行うために設置が必須な機能も提供しています。ここでは、「入札編」と「効果計測編」に分けて2つの機能を紹介します。
(1)入札編
LINE広告は運用型広告のため、広告枠に配信する広告を決めるのにオークションを採用しています。同じユーザーにターゲティングしている広告の中で、最も高い入札金額の広告が配信されます。
LINE広告の入札方法には「自動入札」と「手動入札」の2種類がありますが、「自動入札」の運用がおすすめです。実際にLINE広告を利用する企業の多くが自動入札で運用しています。
中でも機械学習を使用して入札の最適化を行う「自動最適化配信」機能では、配信結果に基づいて目標に近づけるよう自動で入札調整をしながら配信を行うため、効率化や運用工数の削減が期待できます。
(2)効果計測編
LINE広告では、配信効果の計測をするために「LINE Tag」の設置が必須になります。遷移先のWebサイトにLINE Tagを設置することで、広告経由でどのくらいのユーザーがサイトを訪問したのか、商品やサービスを購入してくれたのかなどの計測が行えます。LINE Tagの種類を紹介します。
- ベースコード
必ず設置が必要となる基本のコードです。ベースコードを設置することで、クリックからコンバージョン発生までの有効期間や流入元URLなど、特定の条件下でのカスタムコンバージョンを計測できます。
- ベースコード+コンバージョンコード
購入や会員登録などのアクション完了ページにコンバージョンコードを設置することで、そのページを訪れたユーザーの数からコンバージョンを計測できます。
- ベースコード+カスタムイベントコード
商品のランディングページ、申し込みフォーム、購入完了ページなど、特定のページにカスタムイベントコードを設置することで、アクセス数や離脱の発生について計測できます。
「行動を促すフック」として重要!効果的なクリエイティブの訴求は?
クリエイティブは、広告に接触したユーザーにアクションを促すために欠かせない要素の一つです。LINE広告でユーザーが思わずタップしてしまう効果的なクリエイティブについて、いくつか例を挙げて紹介します。
LINE広告のクリエイティブは、静止画と動画の2種類を使用できます。クリエイティブのフォーマットには正方形や長方形などさまざまですが、配信面によって表示されるフォーマットが異なるため注意が必要です。たとえば、複数の画像をスワイプしながら表示できる「カルーセル」はLINE NEWS、LINE VOOM、LINE BLOG、LINEポイントクラブに、トークリストの上部に表示される「画像(小)」はトークリスト、LINE NEWS、LINE広告ネットワーク、ホームでそれぞれ表示されるフォーマットです(2022年9月時点)。
上記のようにLINE広告はモバイル環境の配信面を前提としており、小さく画像が表示される面が多いため、クリエイティブを制作する際は視認性を高める工夫が必要不可欠です。
LINE広告で効果の高いクリエイティブの一例として、3つの訴求を紹介します。
(1)お得訴求
お得感やキャンペーンを伝えるために、「50%OFF」などの割引表現やクーポン券を模したクリエイティブを作ってみましょう。
(2)限定訴求
「1人1回限り」など、ユーザーが思わず指を止めてタップしたくなる限定訴求も、アクションを促す際に効果的です。
(3)UGC(ユーザー生成コンテンツ)風の訴求
UGC風の訴求は静止画・動画問わず、SNSで馴染みのある表現のため、共感を得やすい特徴があります。また、LINE広告はプロが撮影したような画像でなくとも効果が出やすい傾向があるため、試してみましょう。
LINE広告のクリエイティブTipsについては、過去の記事で詳しく紹介しています。
※本記事で紹介しているクリエイティブは、実際のクリエイティブを参考に、傾向を一般化した内容となります。
※紹介している内容は配信効果および審査通過を保証する内容ではございませんのでご注意ください。
9,200万人のユーザーと、広告を通じて新しい出合いを
記事の冒頭でも述べましたが、LINE広告は9,200万人のユーザーに広告を届けることができます。それは新しいお客さんとの出合いにもなり、商品やサービスをより利用いただけるための機会になるかもしれません。
MarkeZineでは、LINE広告に関する具体的なTips記事も紹介しています。ぜひ運用の参考にしつつ、まずはLINE広告をはじめてみましょう。