電通PRコンサルティングの企業広報戦略研究所は、「2022年度ESG/SDGsに関する意識調査」を実施した。
以下、一部内容を紹介する。
90%以上がSDGsを知っていると回答
まず、SDGsの認知状況について調査した。その結果、SDGsを知っている(「詳しく知っている」「聞いたことはある」の合計)と回答した人は91.3%にのぼった。中でも、「詳しく知っている」と回答した人は2021年から約10ポイント増の40.3%となった。
SDGsの17目標のうち関心のある目標を尋ねると、2年連続で「すべての人に健康と福祉を」が1位だった。2位は「貧困をなくそう」、3位は「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」という順位になった。
ESGに積極的だと感じる業界は「損保・生保・商社」
次に、ESG(環境Environment、社会Social、ガバナンスGovernance)を知っているかを尋ねたところ、「詳しく知っている」「聞いたことはある」と回答した生活者が37.9%となった。
また同調査はESGの24項目を設定し、生活者が「積極的に取り組んでいる」と感じる企業のESGアクション「ESGレピュテーション(評判)」を測定。このESGレピュテーションを業界別で見ると、1位は「損保・生保・商社」業界(11,787ポイント)だった。ESGの構成比は、「G:ガバナンス」の割合が37.8%と最も高かった。
企業のESG活動の認知、「環境」「社会」が上位
続いて、生活者が認知している企業のESG24項目を調べた。その結果、1位は「S:社会」の「多様な生活者に配慮した商品・サービス・事業の展開(27.2%)」であり、「E:環境」および「S:社会」が上位5項目を占めた。
20代が最も企業のESG活動を認知
ESG24項目のうち、全体上位5項目に焦点を当て、年代別で「積極的に取り組んでいる」と感じる項目の認知状況の違いを調査した。その結果、20代は全項目で最も高い数値だった。
メディアの番組・記事が大きな情報源に
企業のESGに関する取り組みを知った情報源を調べると、1位は「テレビ番組(22.0%)」だった。また情報源をカテゴリー別に見てみると、「メディアの番組・記事」が最も高く34.7%だった。
ESG活動の認知後、17%がサイトを閲覧
企業のESGやSDGsの取り組みを認知し、行動変容したかについても聞いた。すると、43.8%が何かしらの行動を取ったと回答した。
また企業の取り組みを認知した生活者が、具体的にどのような行動を取ったかを尋ねた。結果、1位が「その企業や、商品・サービスのウェブサイトを閲覧した(17.0%)」、2位は「その企業や、商品・サービスの評判を検索サイトで調べた(9.7%)」および「その企業の商品やサービスを購入または利用した(9.7%)」だった。
【調査概要】
調査対象:全国の20~69歳の男女 計10,000人※20業界(200社)のいずれかに魅力を感じている人(各業界500人)
調査方法:インターネット調査
調査期間:2022年7月22日(金)~7月29日(金)
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