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ソーシャルリスニング2.0 - TwitterからはじめるSNSのデータ活用

無料のツールでも示唆が得られるコツ 今日から試せるUGCの定量/定性分析手法

 マーケターが苦手意識を持ちがちなデータへの理解や分析をより身近にするべく、SNSマーケティング支援を展開するホットリンクが、成果につながるSNS分析の考え方や正しいデータの見方を解説する本連載。第3回となる本稿は、無料ツールを使ったUGCの具体的な分析手法を、定量分析・定性分析の二つの観点から紹介する。

UGCの分析は無料でもできる

 前回は、「UGCが売上につながる仕組み」を解説しました。今回は、有料のツールを使わず、無料でもできるUGCの分析手法と分析時のポイントを解説します。

画像を説明するテキストなくても可
前回より、UGC数・指名検索数・売上の推移を記録したグラフ(画像は一例)。各数値の相関関係がUGCが、売上につながることを示す

 データ収集や分析のしやすさの観点から、今回もTwitterをメインに取り上げました。連載第1回でも紹介した「定量分析」「定性分析」という二つの観点で、分析の手法を紐解きます

定量分析の利用シーンと活用できる二つの無料ツール

 連載第1回では、「定性分析」から取り掛かることを推奨しましたが、今回は体系的に理解するために「定量分析」も併せた方法を紹介します。

 定量分析とは、数値データを用いて分析する手法です。第2回で解説したように、ホットリンクでは「UGC数・指名検索数・売上」の相関を分析するために、定量分析を活用しています。SNSアカウント運用の成果を効果測定するシーンなど、「施策がどれほどのUGC数創出につながったのか?」を評価する際に使うケースが多いのが定量分析です。

 まずは、定量分析に活用できるツールを参照できる数値とともに紹介します。

Twitterの検索

 1日に数件など、目視で数えられる程度のUGC数ならば、いわゆるエゴサーチでも十分調べられます。

 方法としては検索窓にキーワードを入力し、「最新」を表示します。実際に内容を「目検(目視で確認)」しながら「1週間あたり○件」など、一定期間内におけるUGCのボリューム感を大体把握します。

 目検のメリットは、実際のUGCの中身を見ながら、分析に有効なUGCが何件あるかを把握できること。デメリットは、工数がかかることです。

Yahoo!リアルタイム検索

 「Yahoo!リアルタイム検索」は、UGC数が多い商材・一般キーワードを扱うケースや、目検する時間が足りないタイミングなどに有効なツールです。

 過去最大30日の間に、UGCが何件出ているかを数値で表示してくれます。ツイート件数の推移も折れ線グラフで表示してくれるので、UGCが増加したタイミングも把握しやすいです。

「マーケティング」で検索した際のツイート件数のグラフ。集計期間は選ぶことができる

 上記2点のツールの注意点は、数値のダウンロードができず、自分で数値を書き留める必要があることです。正確な数値で定量分析をしたい場合は、有料ツールの導入が必要となります。有料ツールを使ってできる分析の詳細は、次回解説します。

 ちなみに、「指名検索数」を調べる場合は「Google Trends」が手軽に利用できます。絞り込んだ期間内での最大値を100として、ボリュームの推移を見ることができます。

 ホットリンクのSNSマーケティング支援の現場では、UGC数と指名検索数を一緒に見ながら、売上に影響を与えた要因やできごとを分析することが多いです。

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この記事の著者

辻 元気(ツジ ゲンキ)

株式会社ホットリンクのデータアナリスト。2018年に入社し、ソーシャルリスニングツールのセールス・カスタマーサクセスに従事。現在はSNSの分析を強みに、大手企業アカウントのコンサルティングを複数社経験。ホットリンク社内の分析スキル向上も推進。分析のなかでも、エンタメ業界のトレンド分析が得意。音楽やアニメなど、エンタメ業界に関する社外向けの業界調査リリースなども行う。

Twitter:@Genkitsuji01

株式会社ホットリンク

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2022/11/24 09:00 https://markezine.jp/article/detail/40575

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