エルテックスはEC/通販に関する市場動向を考慮した独自調査「
EC・通販で商品購入者の約半数はSNSが購入のきっかけや参考
まず、ECを含む通信販売で買い物をした際の購入きっかけや、参考にしたSNSがあるかを尋ねた。
結果、EC・通信販売での商品購入時に、SNSを購入のきっかけや参考としたのは全対象者の49.5%だった。SNSの内訳としては、上位3つは、YouTube(27.6%)、LINE(16.8%)、Twitter(16.2%)となっている。
年代別で見ると、20代ではInstagramが40%、30代ではYouTubeが37.5%で上位となった。20代では、全般的にEC・通販購入時にSNSとの結びつきが強く、きっかけや参考にしていないと回答したのは23.3%にとどまった。YouTubeは、年代が高くなるにつれスコアが減少する傾向が見られた。しかし、60代でも21.7%がきっかけや参考にしていると回答していることから、EC・通販の購入に対する影響力が他のSNSより強いと考えられる。
EC決済方法の利用意向、「アプリ決済」が昨年比22.6%増
次に、ECサイトの決済方法で、使ったことがある、ないに関わらず、今後使いたいものを質問した。
すると、ECサイトでの「今後使いたい決済方法」では、2021年調査比で、クレジット決済が▲2.0%、コンビニエンス決済が▲8.6%とスコアを下げていることがわかった。その一方、アプリ決済(アップルペイ、グーグルペイなど)が、前年比+22.6%と急伸した。
続いて、ECサイトの決済方法の「その他決済」で、使ったことがある、ないに関わらず、今後使いたいものを聞いたところ、「その他決済(Amazonペイ、LINEペイ、楽天ペイなど)」は前年比で+1.1%と微増にとどまった。その内訳は、PayPayオンラインは年次増加、その他決済方法の多くは年次減少あるいは、前年からほぼ変化が見られない傾向にある。
EC・通販利用経験者のパソコン保有率は4年連続で減少傾向
次に、個人で保有している、または自宅で使うことができる機器を尋ねた。
結果は、通販やECを利用したことがあるユーザーは、昨年90%を超えたスマートフォンが91%になり、タブレットが全体の約3割となった。パソコンは4年連続で減少傾向にあり、今年は69.5%と7割を下回った。AIスピーカーは8.2%の保有率で、まだ広く普及しているとは言えない状態となっている。
【調査概要】
エリア:全国対象者:infoQ by GMO調査パネルを利用
方法:ネット方式による、アンケート調査
調査期間:2022年11月26日~30日
回収サンプル数:600
調査主体:エルテックス
調査実施機関:楽天リサーチ
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