イギリスの大手広告代理店のゼニス・オプティメディアは、2007年の世界の広告市場の動向を予測するレポートを発表し、「MediaDailyNews」をはじめとする、複数のオンラインメディアがその内容を伝えている。
そのレポートによると、世界のインターネット広告市場は引き続き好調を維持し、2007年には28.2%の成長率が予想されるとしている。これは、今年の成長率31%(予測)よりもやや落ちるものの、他のメディアの成長率の3.9%と比較すると、約7倍という驚異的な数字だ。
インターネット広告費は、2006年末までに245億ドル、2007年は313億ドル、さらには2009年には427億ドルに達すると予測され、ゼニス・オプティメディアの広報室長ジョナサン・バーナード氏は「映画や屋外広告は、すでにWebに抜かれてしまった。3年後にはインターネットはラジオを抜くはずだ」と語っている。
その勢いは、広告市場全体にインターネット広告が占める割合からも明らかで、2006年は5.8%、2007年は7%と予測されるシェアは、2009年に約9%に達する。最終的には10%はゆうに超えることが予想され、ノルウェー、スウェーデン、イギリスの市場においては、すでにそのシェアを獲得している。2009年までには、日本、韓国などを含む10の市場においても、同様のシェアを獲得すると見られている。
参考サイト:
"MediaPost Publications - ZenithOptimedia: Online Poised To Grow 7 Times The Rate Of
Overall Ad Market" (MediaDailyNews)"Online Ad Spend Growth Seven Times Overall Ad Market's ? " ( MarketingVOX)
"Global Internet Ad Spend to Climb 28 Percent in '07" (ClickZ)